働き方

40以降の勤続疲労個所トップはアソコ

投稿日:2013年5月31日 / by

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、40代の「体や目」の状態を知るため、40~49歳の男女500名に対し、「体と目の衰え」に関する調査を実施した。

「30代の頃よりも体が衰えたと感じますか?」の質問には、87.8%の人が「感じている」と回答。具体的な個所については、「目」が、最も多く58.6%だった。続いて「腰」(31.4%)、「肩」(23.8%)、「膝」(23.4%)と続いた。

40代になると目がドンドン衰える

そのケアについてはどうなのかについては、「ケアが十分にできていないと感じている箇所はどこですか?」の質問に対し、「目」が最も多く30.4%、続いて「腰」(22.6%)、「肩」(19.4%)、「首」(18.2%)となった。

調査では「目」に注目し、さらに詳しく調査。「40代になってから特に増えたと感じる目の不便な現象は何ですか?」の質問に対しては、「近くのものが見えにくくなる」が最も多く51.8%、続いて「目の疲れ」が43.4%となりました。

近くのものがドンドン見にくくなる

40代から特に不便に感じる現象の「目の疲れ」の頻度については、「あなたは目の疲れを感じることが多いですか?」と質問。それに対し、「非常に多い」が20.6%、「まあ多い」が47.0%と、約7割の人が目の疲れを感じることが多いことが分かった。

目の疲れによって生じるトラブルについては、29.2%の人が「目の疲れが影響して、他の体の箇所にトラブルが生じたことがある」と回答。約3人に1人が目の疲れによって体にトラブルが生じていることが判明した。

具体的には、「目の疲労から目眩を起こして倒れそうになったり、肩凝りをおこした」(44歳・男性)、「イライラしたり、化粧が崩れたりした」(41歳・女性)、「イライラして子供にあたるときがある」(49歳・女性)というように目の疲れが体の他の箇所に影響を与えたり、ストレスを引き起こして肌や他の人にまで影響を与えてしまうというケースがあることが分かった。

その他、「目の疲れによって仕事の効率が悪くなって、評価が下がった」(42歳・男性)のように仕事への悪影響や、「目の疲れから頭が痛くなり、運転できなかった」(44歳・男性)など、日常生活への支障にも及ぶ事態もあることが分かった。

こうした状況について慶應義塾大学医学部眼科学教室非常勤講師の海道美奈子氏は「40代になると毛様体の動きが悪くなってピントの調整が合わなくなり、老眼を感じ始めてきます。そうなってきますと、微妙にものが見えなくなる状態が生じ、むりやりモノを見ようとして体が代償するためアンバランスな状態となって体に負荷がかかり、疲れ目の原因になるのではと思います。また、今はVDT作業(ディスプレイ画面を見て作業をすること)も多く、それによってまばたきが減り、眼表面がかわき、蒸発も増えていきます。その結果ドライアイが引き起こされていきます。また、最近の研究で、VDT作業を長く続けることで涙腺の機能そのものが低下していき、涙の量も減りドライアイになっていくことも分かってきています。現在の生活環境と加齢現象が生じ始めてくる40代は、こうした目のトラブルが起きやすいため特に注意が必要になってきます」としている。

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