
ウォシュレット否定派の意外な理由
なにがなんでもウォシュレット派の営業マンHは、携帯式を持ち歩くほど。何もそこまで徹底しなくてもという感じだが、ネットリサーチを行うアイオイクス(株)が、「ウォシュレット」について、20歳~34歳の男女8650人にアンケート調査を行っている。
その結果、“ウォシュレット派は、全体で67.7%。その内、絶対ウォシュレット派”は、25.1%だった。このことからやはり、「使わないことは考えられない」ウォッシュレット尻の持ち主は少数派であることが分かる。
ちなみに、ウォシュレットを使用する理由については「当たり前だから」が62.8%でトップ。2位は「水の勢いは重要だ」(60.4%)、3位が「紙だけでは不安」(49.3%)だった。理由の2位は、少し分かりづらいが、程よい水圧による心地よさが使う要素として重要、ということなのだろう。
一方、ウォシュレットを使わない派の理由は「紙だけで十分」(83.9%)、2位「必要を感じない」(83.3%)というもっともな意見がともに8割超えでトップ2。興味深いのは「不衛生だと思う」が64.5%もあることだ。特に女性の回答が多く、噴射口の衛生面を気にした意見といえるのかもしれない。
こうしてみると、ウォシュレット派は多いものの、否定派の意見は積極利用派と大きな認識の違いがあることが分かる。日本には1960年代に医療用として輸入品が入ったのを皮切りに1980年にTOTOがウォシュレットを発売し、徐々に拡大。2011年には累計で3000万台を突破するなど、ウォシュレットはいまや日本のトイレのスタンダードだ。
営業マンHはウォシュレットが「不衛生」という否定派の意見に首をかしげながら、「とにかく設置率100%になって欲しい。なければ使えないけど、いやなら使わなきゃいいだけなんだから…」と、愛用の携帯式を握りしめながら、なぜか熱く“日本総浄機器付きトイレ化計画”を熱くぶち上げるのだった。