
「欲しい」を提案し、報酬ももらえるサービスの仕組み
アイディアがお金になるサービス
「自分には何のとりえもない」。そう思って、日々、作業をこなすだけのサラリーマンは少なくない。だが、「こんなものが欲しい」、「あんなものがあったらな」というちょっとしたアイディアくらいはあるだろう。それを“換金”できるサービスがある。「WEMAKE」だ。
仕組みは非常にシンプル。アイディアを投稿する→評価・審査される。この「シンキングステージ」をクリアすると、次の「メイキング」ステージへ進む。ここでは、プロダクトの開発を行う→デザインやネーミングの投稿を受け付ける。最後は「マーケティングステージ」だ。製品の予約購入や販売が行われる。
審査があるといっても、縮こまる必要はない。アイディアは、本当にこんなものがあったらいいのになぁというレベルのものを、ザックリと提案するだけでもOK。要はいかに、「確かにあるといいな」、と思えるアイディアであるか、が重要となる。評価の基準は「新規性」、「有用性」、「実現性」の3つ。期間は30日日間。ここで、多くの共感を得られれば、次のステージへ進むことができる。
これまでに出されているアイディアにはほんの一例だが、「香る送風ドライヤー」、「折り畳み傘用傘カバー」、「いつもクリーンなタオルを保てるパネル」、「タバコ受動喫煙器」、「一輪車型自転車」などがある。投稿されたアイディアは、コミュニティ利用者の意見を受けながら改善され、磨かれていく。このプロセスだけでもクリエティビティが刺激され、自分磨きにつながる作業といえるだろう。
アイディアにコメントするだけでも報酬の分配アリ
晴れて商品化された場合、何よりうれしいのが、公平な報酬の仕組みだ。アイディアを出した人は38%の「MAKE POINT」。そして、アイディアに提案し認められると6%、欲しいと思ったアイディアに投稿し、それが選択されたら5%、リサーチに協力するだけでも5%が付与される。
その他、デザイン22%、ネーミング6%、コピーライティング6%、カラーリング2%と報酬の付与は細分化されており、自分が得意な部分でのみ貢献するだけでも報酬が分配される。「何のとりえもない」という人でも、これならどこかに関与できるのではないだろうか。そうやって、出来ることから一歩を踏み出し、もしも報酬がもらえるプロダクトに関与できれば、大きな自信にもなるだろう。
運営サイドは、アイディア投稿のアドバイスとして「同じものがすでに市場に存在していないか、必要な技術は実現可能なものか、ニーズはあるのかを良く調査しておくといいアイディアが生まれやすい。それから内容を伝えるわかりやすい明解な文章であるとスムースに進むと思います」としている。アイディアで小遣い稼ぎ。取り柄がないと思っている人ほど、チャレンジてみる価値があるサービスではないだろうか。