企業風土

ビジネスパーソンの平均睡眠時間は6時間

投稿日:2015年7月13日 / by

今回の瓦版「働き方白書」では、ビジネスパーソンの「睡眠時間」について調査しました。ブラック企業が増殖し、長時間労働を強いられることも少なくなさそうですが、睡眠時間はしっかりと確保できているのでしょうか。
対象は瓦版ユーザー。調査期間は、2015年6月15日~2015年6月30日。回答者は405人。年代は、10代13人、20代226人、30代116人、40代43人、その他7人。また、既婚108人に対し、未婚297人でした。では、みてみましょう。

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最も多かった睡眠時間は「6時間くらい」で32%。次いで「5時間ぐらい」(31%)と続きました。この2つを合わせ、63%でした。
一般的に健康的な睡眠時間は6時間以上8時間未満と言われている中でこの数値ですので、少し睡眠不足が懸念されます。一方「7時間ぐらい」21%、「8時間以上」4%といった長時間睡眠派もおりまして、4人に1人はたっぷり眠れているようです。

一方で「4時間ぐらい」が10%と10人に1人いるというのは少し心配になります。「ショートスリーパー」、という短時間睡眠でも大丈夫な人もいるようですが、あくまで例外的と考えるべきでしょう。

睡眠は長さよりも質を重視すべきと言われてはおりますが、睡眠不足が招く弊害というものも、大きく取りざたされております。睡眠が足りなすぎることによって、体調を崩したり、業務効率が低下したりすることも問題となっているので、十分に眠れる時間の確保は現代社会において重要な課題と言えるでしょう。

それでは、睡眠時間が減少している原因の一端を探るべく、“風呂敷残業”の有無についても聞いてみました。家で仕事をしている人は21%で、「していない」の62%を大きく下回りました。このことからは、単純に家でなく、会社でたっぷり残業している可能性も透けてみえます。あるいは、単に帰宅後、仕事以外のことに時間を使い過ぎて睡眠時間を消耗しているのかもしれません。
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調査対象の多くが、未婚で20代ということを考えると、仕事でも残業し、帰宅後も仕事以外の時間に夢中になっている、というのが、睡眠時間の少なさの要因のように思えます。

もっとも、これからの時代、「量より質」、「時間より成果」が問われます。そうなると、生産性を著しく下げる睡眠不足はマイナスでしかありません。なにより、睡眠が足りないと創造性も失われます。政府は「ゆう活」を推奨していますが、この夏くらいは、仕事を早く終え、仕事後にたっぷりリフレッシュし、ぐっすり眠る。こうした生産性アップの黄金法則を身につける努力をしてみてはいかがでしょうか。

【日本人の平均睡眠時間】総務省が5年ごとに実施する「平成23年社会生活基本調査」によると、日本人の平均睡眠時間は7.42時間。比較的よく眠っている印象です。もっとも、これはビジネスパーソン以外も含まれていますから、多めでも当然とはいえます。5年前と比較すると同水準ですが、年代別では15歳から44歳で増加しているのに対し、45歳以上で減少傾向となっています。昨今は、40代以上のリストラが目立ち、微妙な立場の中でストレスが増え、不眠につながっているのかもしれません。

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