働き方

仕事の定義をリセットすれば、人生の流れが変わる

投稿日:2017年1月30日 / by

変人・安田の境目コラム

仕事はいつ生まれ、誰がつくるのか

仕事が生まれる瞬間。それは、どのタイミングを指すのでしょう。新しい注文が入った時、でしょうか。それとも、求人広告が出された時、でしょうか。仕事は誰がつくるのでしょう。会社でしょうか。社長でしょうか。上司でしょうか。

bornwork

仕事とは何か。この定義によって、すべての答えが変わります。50歳になったとき、私は仕事の定義を変えました。仕事とは、誰かの役に立つ行為。お金になっても、お金にならなくても、役に立てる仕事には、力を尽くす。そう決めてから、私の人生の流れは大きく変わりました。

まず、目の前にいる人の話を、真剣に聞く。これがすべてのスタートです。課題や悩みなどを共有し、その解決策を一緒に考えます。その場で考えることもあるし、一人で考えることもあるし、誰かに相談することもあります。とにかく、解決策を考えるのです。

アイデアを思いついたら、それを出来るだけ具体的な形、相手が取り組みやすい形にして、お届けします。私の提案に、取り組んでくれる人もいれば、取り組んでくれない人もいます。私の提案が、役に立つこともあれば、全く役に立たないこともあります。

決めた定義に従っていけば、人生は流れていく

そんなことを続けているうちに、だんだんと役に立てる確率が上がってきます。きっとこれを、スキルアップと言うのです。スキルが上がって来ると、自分の得意分野、つまり誰かのお役に立つポイントが、分かるようになってきます。すると、自分にとっての顧客が誰なのか、見えてくるのです。

役に立てる相手=顧客が明確になり、役立つスキル=商品も明確になる。すると、気がついた時には、報酬が発生する仕事が増えているのです。

私が仕事を生み出したのは、どの瞬間でしょうか。相談に乗った時、アイデアが生まれたとき、相手が受け入れてくれたとき、効果が出たとき、報酬が発生したとき。答えは自分で決めるしかありません。その答えに従って、人生は流れていくのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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