働き方

意外に見失いがちな幸せの原点とは

投稿日:2017年4月3日 / by

変人・安田の境目コラム

必要不可欠なものってなんですか

生きていくために必要なもの。それって何でしょう。カロリーを摂るための食事。寒さや怪我から身を守る衣服。雨風を凌ぐための住居。それから・・・。もしかしたら、必要不可欠なものって、とても少ないのかもしれません。それに比べて、欲しいものはどうでしょう。きっと、数えきれないくらいあります。

必要なものは、多くの人の共通項。だから種類が少なくなるのです。でも欲しいものは、たった一人が欲しいだけで、存在が許されてしまう。割れた茶碗を欲しがる人もいるし、壊れた玩具を欲しがる人もいるし、何台も車を欲しがる人もいるし、宝石や貴金属を欲しがる人もいる。

世の中は、ほんの少しの必要なものと、数えきれないくらい多くの欲しいもので、出来ているのです。私の家も例外ではありません。私の家にあるもの。それは、マンガ、DVD、無駄に大きなソファー、萩焼の湯のみ、アンティークのグラス、梅と桜の盆栽、こだわりの万年筆、何万円もする懐中電灯、などなど。

欲しいものは欲しい人へ流れるのが理想

それらは全部、私が欲しくて買ったもの。でも、生きていくには、全く必要のないもの。私が死んだらそのほとんどは、妻にとっての捨てにくいゴミへと変わることでしょう。高く売れるものは、まだいいです。売れないし、捨てにくいし、かさばるし。そういう迷惑なものを、わたしはたくさん持っているのです。

でもきっと、この広い世界には、私と同じくらい、いやもっともっと、懐中電灯を愛する人が、いることでしょう。そういう人に、私はあげたい。別に売れなくてもいいのです。大事にしてもらえるのなら。そして、喜んでもらえるのなら。

こだわりの家具や、こだわりの食器、こだわりの懐中電灯。そういうものは、こだわりのない身内ではなく、こだわりのある他人に譲るべきなのです。

欲しいものを、もっと欲しい人の手に。最も欲しい人の元に。そうやって流れていけば、世界は宝物で満たされるのです。あるべきものを、あるべき場所に。居るべき人を、居るべき場所に。それが幸せの原点なのかもしれません。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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