働き方

プレミアムフライデーはなぜ愚策だったのか

投稿日:2018年8月10日 / by

お毒 世間は明日から夏季休暇に入るみたいね。うらやましいわ、会社員は。アタシなんて貧乏暇なし、休みなし。お金もなくて、カッツカツ。

nekodaBup

編集部ニシ 休みといえば最近はシャイニングマンデーやらサマータイム導入やらなんだか労働時間への変な介入が騒がしいですね。プレミアムフライデーに代えてシャイニングマンデーって発想はひどすぎますけどね。なぜ日曜たっぷり遊んだから月曜ゆっくり出社なんて発想になるんだか、意味わかりません。

猫田先生 なによりもまず一斉に動いてもらわないと経済効果がないってことなんだろ。そうした発想自体が古すぎるんだがな。そもそも月曜はブルーマンデー、火曜はチューするデー、水曜はかったるウェンズデー、木曜はダークサースデイー、金曜はエビフライデーじゃなかったか。何がプレミア、シャイニングだよ。

お毒 ネーミングセンスはさておき、月曜の午前を休むのって、かえって生産性を落とす気がするんだけど。リズムが戻ってきたと思ったらもう終業時間。「ま、いいっか、明日頑張ろう!」てなところじゃないかしら。サマータイムにしても、結局、早く始めて遅く終わるだけよ。どっちも本末転倒が目に見えてるわね。

編集部ニシ 同感です。やっぱり月曜日は気が重いけど気持ちを切り替えてビシッと行く大事な曜日。どうしてもどこかに半休を差し込むなら水曜午後がいいんじゃないでしょうか。ちょっと疲れ始める週の折り返しに半分休んで気分転換。生産性も高まるんじゃないですかね。サマータイムは、時間をずらすんじゃなく、シーズンとして捉えて、期間限定で週休3日制にするのがいいですね。

お毒 7月、8月、9月の3ヶ月限定。それなら遊びも仕事も各自のペースで満喫できそうね。

猫田先生 プレミアム半休施策は経産省管轄。生産性より経済効果が重要なんだよ。サマータイムは、今回は五輪期間限定で五輪組織委員会からの要望。目的が休む側に向いてないから、うまくはいかんだろうな。やるのは勝手だが。

編集部ニシ そういえば東京都が時差ビズなんていって、通勤ラッシュの解消を目指していましたが、それを実感することはありませんでした。悪くないとは思うのですが、結局、実状とうまくかみ合ってないんですよね。

毒舌家

猫田先生 消費を活性化したいならプレミアムサラリーデーでも設定して、一律でお小遣いを支給すりゃいんだよ。現金だとあれだから一日限定のクーポンかなんかにしてさ。そしたらとりあえず一杯くらいはみんなやってくれんじゃねぇか。でもこういうのは結局、その時だけで終わるんだがな。まずはやる側に自由度がある仕掛けに代えないと、何をやっても中途半端になるだけだろうな。へん0

編集部ニシ そうなるともう政府は何もできないんですよ。何かを決めることはしても、好きにしていいよ、とは立場上いえませんからね。その意味では、プレミアムフライデーもサマータイムも導入するか否かはさておき、国民は働き方や休み方と向き合うきっかけにすればいいんですよ。

お毒 アタシみたいに金も暇もない人間は、知恵を絞っていかにしてこういう“キャンペーン”を商売に結び付けられるかを考え抜くしかないわね。

編集部ニシ 珍しくしおらしいこと言いますね。僕も見習って今年の夏季休暇はストイックサマーホリデーとして、肉体と精神を鍛え抜きます!

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