働き方

身体全体で考えれば、本当にやりたいことが見えてくる

投稿日:2019年4月15日 / by

<変人・安田の境目コラム>

脳みそを信じてはいけない理由

自分の脳みそに問いかける。これはとても大事なこと。でもその答えを、あまり信じ過ぎてはいけません。脳みそは、たまに嘘をつくから。

脳好奇心とか、恐怖心とか。不安とか、欲望とか。優越感とか、劣等感とか。そういうものが、脳みそに嘘をつかせるのです。

危険かもしれないけど、もっと先まで進んでみたい。やってみるべきなんだけど、失敗が怖くて出来ない。認めるべきなんだけど、ついつい目を逸らしてしまう。そういうことが、往往にして起こるのです。

そういう時にすべきこと。それは冷静に考えること。でも残念ながら、人はそんなに冷静には考えられないのです。なぜなら、考えるべき脳みそがすでに混乱しているから。

答えは身体で感じることが一番

ではそういう時にはどのような対処をするべきなのか。私のオススメは深呼吸。ヘソのあたりに手を当て、ゆっくり深く吐き出して、ゆっくり深く息を吸う。脳みそにある意識を、ヘソのあたりに持っていく。次に左手に、そして右手に。左足に、そして右足に。そして体全体に意識を広げる。

そして身体に問いかけます。私は何が食べたいのか?何が食べたくないのか?どんなことがしたいのか?どんなことがしたくないのか?心の声ってヤツですね。でも心の声って、心の声じゃないんです。心の声は私の身体の声。

脳みそを極力停止して、思考することもやめて、身体全体で考える。いや、感じ取る。私自身の本当の声を。

身体で答えを感じること。それは誰にでも備わったセンサー。自分の答えは自分が一番知っている。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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