働き方

物価上昇がビジネスパーソンのランチ事情を直撃

投稿日:2015年1月26日 / by
棒グラフ

脂肪と糖の研究室調べ

ランチは味より量。「脂肪と糖の研究室」がこのほど、20代から50代の働く男女1,000人を対象に「働く人のランチ習慣実態調査」を実施。その結果から、最近の値上げラッシュが、ビジネスパーソンの懐を直撃し、疾病リスクが高まっていることが浮き彫りになった。

普段のランチで食べることが多いメニューは、丼やラーメン、カレーライスなどの「単品」が41.9%でトップ。2位は「おにぎり」16.3%、4位は「パン」12.4%で糖質たっぷりの炭水化物依存の傾向が顕著に出る結果となった。一方で野菜を意識して必ず食べる人は26.5%に留まった。

生活習慣病へ一直線のなんとも不健康なランチ実態だが、ビジネスパーソンの多くは、そもそも「美味しさ」(54.7%)よりも「価格の安さ」(71.3%)、さらには「早さ、効率」(35.2%)求めている。その理由は、昨年からの値上げラッシュにあるようで、約6割が値上がりを実感していると回答している。その結果、「食べたいものより安さ重視」が約3割、「品数を減らす」、「お腹に溜まるものを選ぶ」がそれぞれ1割の回答となっており、なんとも切実な懐事情が透けて見える。

こうした状況について、管理栄養士の浅井まみこ氏は「現代の忙しい食生活や限られた予算の中で、日々の食生活を考え、調整していくことはとても大変なことです。毎日、模範となる様な食事をする必要はありませんが、食事を楽しむことや美味しさを感じる余裕を持つことは、脂肪や糖への依存を減らし、自分のカラダや日々の食生活を振り返るきっかけとなります」とアドバイスする。

2015年の春闘では賃上げ濃厚ともみられているが、物価も上昇しており、この状況からビジネスパーソンが抜け出せるかは不透明だ。とはいえ、健康でなければ、いい仕事はできない。いい仕事ができなければ、“楽しむ”余裕も生まれない。賃上げが実現するならせめて、ランチを少しでもグレードアップしてもらいたいところだが、この状況下で果たしてビジネスパーソンは、どこに優先順位を設定するのだろうか…。

 

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