働き方

制度を業績につなげるために絶対外せないポイント

投稿日:2015年2月4日 / by

グッド・アクション2014表彰式

企業を元気にする取り組みを表彰する「グッド・アクション2014~職場を盛り上げるための取り組み~」の表彰式が2015年2月4日、都内で開催された。71の取り組みの中から12社が選出され、最終的に5つの部門賞が決定した。

部門賞を受賞した5社の担当者と審査委員

部門賞を受賞した5社の担当者と審査委員

初開催となった同イベントの狙いについて、主催のリクルートキャリアは「各企業で実施される人材育成、キャリア開発、社内コミュニケーション活性化、社員モチベーション向上などにつながる取り組みを募集、紹介する企画です。ビジネスパーソンに、自分らしい『働き方』、『やりがい』を見つけてもらうヒントを発掘してもらいたい」と説明した。

部門は「女性活躍促進」、「地域貢献」、「社内コミュニケーション」、「中途入社後の活躍促進」、「その他」の5つが設定され、昨年9月から10月の一か月間、各企業にエントリーを募った。受賞企業は下表の通りだが、いずれも独自性が企業カラーとうまくリンクし、結果的に業績や組織力向上につながる好循環を生みだしているのが特長的だ。

グッド・アクション2014

審査委員のひとりで横浜市男女共同参画推進担当参与、NPO法人GWEL副代表理事のアキレス美知子氏は「女性活躍推進部門でいえば、取り組みが結果につながり、他を巻き込んでいる点が評価できる」と解説。同じく審査委員の一橋大学大学院商学研究科教授の守島基博氏は「どうしても硬直しがちな人事の可能性を大きく広げる取り組みだ」と賞の存在価値を評した。

職場を盛り上げる7つの鍵とは

授賞式に先だち、神戸大学大学院経営学研究科の金井教授は「盛り上がる職場にするためのグッドアクション」をテーマに講演。具体的に7つのキーを公開した。「リーダーシップ」、「良いわがまま」、「居場所」、「謙虚な問いかけ」、「ローカリティ」、「絶妙な実行可能性」、「ポジティブコーチ」だ。それぞれにポイントがあるが、総じていえば、個性を尊重することが個々の盛り上がりにつながり、結果的に職場が元気になるということだ。

まさに多様性そのもの。実は、同イベントを開催するきっかけになったのも“多様性”にある。同社が運営する求人サイト・リクナビNEXTの徳野智恵編集長は「人口減少で労働人口が減少する中、企業から私どもにも女性やシニアの活用ニーズが増加傾向にある。そこで、多様性を求めつつ、いかにしてイキイキとした職場にするか。独自の取り組みを行う企業を紹介することでそうしたニーズに何かヒント与えられるのではと考えました」と開催に至った背景を明かした。

日本企業の多様性を加速する可能性

リクルートワークス研究所、大久保所長

リクルートワークス研究所、大久保所長

メガ求人サイトとして、多様性とは対極にあるイメージのリクナビNEXT。そこが主催している点でも同イベントの意義は大きい。リクルートワークス研究所の大久保幸夫所長は「職場を盛り上げるためには、ここで受賞した企業の制度をマネすればいい。最初はそう思っていました。しかし、授賞式を見てそれは撤回しました。なぜなら、どの企業もそこにある固有のものと結びついて機能しているからです。ですから、やろうと考えている企業は、参考にしつつ、自分たちの会社のどんな部分と結びつけるのがいいのかを考え、アレンジすることが重要になります」とアドバイスした。

その上で大久保氏は、これからの個人と企業の関係性の変化を次のように予測する。「企業で働いている人は最初からどこかで諦めている部分がある。変わったことをやってはいけないというブレーキを無意識的に自分で踏んでいるようなところがある。しかし、ここで受賞した人は個人から発生し、結果的に幹部が喜んでいるんです。さらにいえば、あのパナソニックも社員が職場を良くしようと頑張っている。これを機にそうした見えない壁が取り払われ、こうした動きが加速する可能性はある」と、同イベントの波及効果で、企業の多様性が急速に進む可能性を明かした。

テクノロジーの進化や人口動態の変化などを背景に昨今、働き方は旧来のスタイルから着実にシフトしている。人にフォーカスすればそのキーワードは「多様性」だ。本来、どんな企業も個性の集まり。だが、残念ながら組織という枠組みの中で、画一化され、企業色に染まってしまっている。同イベントは、そうした旧来色に染まった個人と企業双方のマインドを解きほぐし、企業本来の潜在力を引き上げ、内からの多様性を促進する可能性を秘める意味でも、働き方の過渡期に生まれた、必然的なイベントいえるかもしれない。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について