
女性管理職に期待すること
お毒 女性に期待することってなに? 見た目、家事、育児…なんだか最近、オンナとしての方向性が分かんなくなってきたのよね。
猫田先生 じゃ、オトコの方へ戻ればいいじゃねぇか。どっちも持ってんだからよ。ま、ワシが期待するのはやっぱり家事や育児だな。見た目なんてすぐ飽きるし、年をとれば残念なことになるのは確実だからな。
お毒 ダメな男ね。アタシはね、見た目も磨いているし、身の回りも世話も完璧にやってあげてるの。それなのに…。
猫田先生 またオトコに逃げられたのか。それは気の毒だな。参考になるかは分からんが、(株)アイ・キューが運営する人事ポータルサイト「日本の人事部」で「女性管理職」についてアンケートを行ってる。その結果をみてみようか。
お毒 どんな女性リーダーが待望されてるかってことね。面白そうじゃない。
猫田先生 「女性管理職に期待すること」については、「次世代の管理職のロールモデルとして、従業員の仕事の意欲の向上」が半分近い45.5%だ。次いで「経営や組織のあり方の変革」が25.8%、「多様な視点・感性を活かした商品やサービスの開発」が22.7%となってるな。まずは、まだ少数派の女性管理職に誕生してもらって、そうしたムードと併せて会社の空気が盛り上がっていくことに期待しているみたいだな。
お毒 なるほどね。店では盛り上げ役に徹してるんだけど、ロールモデルにならなきゃいけないのね。ちょっと新しい基軸を加えてみるわ。
猫田先生 どんなタイプの女性管理職が活躍しているかも聞いているぞ。一位はプレイングマネージャーで50%。2位はサーバントリーダー型だが13.3%。圧倒的にプレイングマネージャーということだな。ま、女性の場合は、根回しよりも活躍自体を評価されて昇進するケースが多いだろうから、ある意味必然の様な気はするな。
お毒 アタシもプレイングマネージャーだわ。ていうか、オーナー社長なんだけどね。従業員2人の。
猫田先生 アンケートでは、どうすれば女性管理職を増やせるかについても質問している。それによると一位は「管理監督者・マネジメント層の理解」が25.6%。「経営層によるコミットメント」が18.6%で2位。三番手が「女性社員の意識改革」(17.4%)、「仕事と生活の調和・両立支援」が同率で並んでいる。結局は、トップが女性活用に本気にならないとうまくいかないってことだな。形だけの女性登用は、女性にとっても悲劇だしな。
お毒 アタシがトップだから、もう少し意識改革するわ。トップと女性の一石二鳥。いい情報アリガトウ!
猫田先生 お前のはオトコの問題だろ。関係はほぼねぇと思うぜ…。それはともかく、これからは女性の活躍なくして、日本のビジネスの発展はないといっても過言ではない。「女性の意識改革」なんてのもあるようだが、仕事ぶりは女性の方が男性を勝ってる場合も多い。だから、そういう活躍を素直に評価できる仕組みをしっかりと構築することが一番重要だろうな。
お毒 アンタもたまにはいいこと言うわね。とてもさっきまで女に重要なのは家事・育児って言ってた人とは思えないわね。
伝衛門 猫田のお師匠はもう半分認知症でやんすからね。
お毒 アンタもたまには的確なこと言うわね。
猫田先生 誰が認知症やねんっ。記憶力ゼロの小僧がボケたこと言うんじゃねぇ。ちなみに、新たな女性管理職のタイプとしては、リーダーシップや育成・マネジメントというより「自分のやりたいこと、自分が成長することに傾倒」という意見があったそうだ。そういう形の管理職が増えてくれば、ゴマすり出世システムという悪しきスタイルも廃れ、日本の新しい働き方の推進にもつながっていきそうだな。