働き方

新卒が入社3ヶ月目でぶつかる壁

入社してから気付くこと、わかること

社会に飛び込まなければわからないことはたくさんある。新社会人は最初の3ヶ月はガムシャラに言われたことをこなし、いろいろな教えを貰い、時に叱咤されながら、学びを積み重ねていくが、ある程度仕事を覚え始めると、いろいろなことに気付き始める。

その中にはもちろんいい気付きもあるが、自分にとってマイナスなことについても考え始めてしまう時期である。
それに、学生時代の仲間や同期で他部署に配属された同僚などと現況について報告し合うと、環境や待遇のずれを感じてしまい不思議な劣等感にさいなまれることもあるだろう。人の話は3割程度よく聞こえてしまうものだし、人に話す時はどうしても見栄を張ってしまうものなのだ。

そういった話題に振り回されるのも、丁度入社して3ヶ月目ぐらいの時期である。
ここでは、新社会人がぶつかるであろう壁について紹介する。

壁その壱:隣の芝生は青く見える

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人のものは良く見えてしまうことがある。それもそのはず、自分のことは100%自分で理解できているが、他人のことはその3割も知らないという状況でいいことばかりを聴かされると、それを羨ましく感じてしまうのだ。そのため自分の不幸を呪ったり、他人の幸せをねたんだりという感情が芽生える。

仕事に対していうならば、「自分ばかり辛い目に合っている」「これだけ頑張っているのに給料は安い」という呪詛と「あの人の方が給料がよさそうだ」「あの人の方が充実した社会人生活を送っている」「あの人の方が楽な仕事をしている」という嫉妬がこの感情にあたる。

この考えが悪い方向に発展すると、人の不幸をほくそ笑むようになってしまうので注意が必要である。これは実生活などにおいても湧き出てくる考えである。

主だった解決法としては、自分は自分、他人は他人、こう考えることができるかどうかで、この気持ちが解消できるか変わってくる。

壁その弐:自分のダメさに絶望する

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他人の成功事例ばかりを聴いてしまうと「なんて自分はダメな人間なんだ」と考えてしまうこともある。入社して3ヶ月という期間しか経っていないが成長する人はものすごく成長するし、なかなか頭角をあらわせない人もいるのは確かだ。果たして自分はどちらの人間かそこを深く考えるべきである。成長している人を見て、その要因を紐解く力があるかないかでその後の自分は変わる。または自分の成長についても省みるることができるかどうかも考えなければいけない。自分は成長している側の人間なのか、停滞している側の人間なのかそれを知ることから始めなければいけない。

ここをどうとらえるかが問題で、もし自分がダメな側の人間だと認識するのであれば、この3ヶ月の差が大きな差になっていくことも十分にあり得る。逆に考えるとたった3ヶ月と考えられればその差は埋められない差ではない。自分がダメだと気付いた時が、浮上のチャンスである。この切っ掛けを逃さずに前を向ける人が、この先活躍できる人になっていく。

壁その参:世の中が悪いと環境のせいにする

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自分で選んできた道なのに、その道はいい道ではなかった。と自分の置かれている現状を環境のせいにする人もいる。確かに環境というのは人の人生に大きな影響を与えるが、それを選んでしまったのも自分だということは深く認識していかなければ、青い鳥症候群に冒されてしまうだろう。

もちろん環境選びはとても重要であるし、人に選んでもらうものではない。最終的に判断するのは自分なのだ。そう強く思うことができないと、占いに頼って見たり、友人の話にふらふらしたり、親に意見を求めたり、と自分がないまま人のせいにばかりして典型的な「何をやっても上手くいかない人生」を送ることになるだろう。

乗り越えるからこそ壁

人生において壁というものはいくつも積み重なっているものである。受験戦争も壁の一つだし、就職というのもある意味壁である。その都度、その都度脱落者がいて、それを乗り越えてきた人がいる。今まであなたはいくつの壁を乗り越えてきたのだろうか。新社会人がぶつかる壁というのも、乗り越えられる壁である。そこで脱落して別の道を模索するかは自分次第で、結局選択権は自分にあるのだ。この壁を乗り越えた先にある景色を見たいなら、やはり壁に立ち向かい登っていくしかない。意外に高く見えた壁でも案外簡単に乗り越えられることだってある。途中で跳ね返されて、ようやく諦めることだってできるのだ。

それは壁に登ろうとした者だけが、味わえる経験となるだろう。改めて言うが、選択権は自分にあるということを忘れないでほしい。

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