働き方

仕事ができない人の5つの悩みとその特徴

まずは該当者がどんな人間か考察

ここでは仕事ができない人が陥りがちな思考や行動を紹介する。これはもはや当人だけの問題ではない。部下や同僚にも「こいつ仕事できないなぁ」と思ってしまうような人が1人や2人はいたりするものだ。ただ、当人にしても周りの人間にしても、諦める前にいったん考えてみよう。「仕事ができるけどやる気のない人」ほどモチベーションを上げるのが大変な人はいない。こういった類の人間はどこか冷めてるし、一度はやる気になってもまたやる気がなくなったりするものだ。でも、実は「やる気があるけど仕事ができない人」には、仕事ができるようになるために働きかけたり奮起したりする方がじっくり長期的に能力が向上する。だから、そういう人間に対してこの記事が機能してくれることを願いたい。

ポイントそもそも仕事に対するやる気がないならどうしようもない。でも、そうではなく今よりもっといい仕事をしたいと悩んでいる人は、原因を解決することで変化が見られるようになるだろう。この時の原因を複雑化してしまってはダメ。原因を解消することが難しくなってしまい、そもそもの目的や因果関係を見落としがちになってしまうからである。従って、原因を追求した結果、それが極めて単純であればあるほど改革しやすい。

仕事ができない原因を単純明快にすることが大切

仕事ができない
仕事ができない人は、何ができないのかわかっていない場合も多い。また、なぜできないのかについても深く考えていない。まずはそこから払拭していかなければいけない。自分がなぜ仕事ができないのかについて、5つの要因を挙げたので参考にして欲しい。

1.目標を持っていない

目標を持たない人の目の前には、常に様々な選択肢が溢れており、このような人は、自分が次に何をすべきなのかが分からず、どう行動すれば良いのか迷ってしまう。様々な道をいちいち目の前に並べて、その場でひとつ選んで進む。これを繰り返していては、どうしても立ち止まる時間が多くなってしまい、大きなロスが生まれてしまう。ルートを決めていない旅行より、しっかりと予定を立てている旅行のほうが、効率的に回ることができるのと同じことだ(どちらが楽しいかは人それぞれだが)。もしも年、月、日ごとに目標を立てて仕事をしているのなら、その人が無駄に迷うことはない。ゴールに向けて、自分が何をすべきなのかを考えば、おのずと今やるべきことがみえてくるからだ。例え迷うことになっても、それはより建設的なものとなる。目標を持つ人と、持たない人、この2タイプの足取りには明確な違いが出てくる。片やフラフラとおぼつかず、片やたとえゆっくりでも確実に一歩ずつ進んでいく。仕事における成果に差が生まれるのは、言うまでもないだろう。つまり、目標は短期~長期までしっかりと設定した方が良い。自分自身の10年カレンダーと称して、10年後何になりたくて、そのために5年後何になりたくて、そのために1年後に何をしなければならないか、を作るのも良い。何を成果とするかをあらかじめ見据えておくことで、そのための「今」、つまり第一歩をより効率的に仕事することができるはずだ。

もしかしたら、今の仕事は自分に合っていないかもしれないと思うのであれば、こちらの記事を読んでほしい。仕事に対してのターニングポイントが来ている人にオススメの記事である。
仕事で壁にぶつかった時には自分自身を知ることで解決策を探ろう

飛躍

2.1日の時間管理ができない

仕事が終わってふと1日を振り返ったときに、「あれ?今日は何をしてたんだっけ」と思ったことはないだろうか。8時間もの労働時間をいったい何に使ったのかと考え込んでしまったら、ワーカーとして赤信号だ。1日を無駄にしてしまったようなモヤモヤは、誰にとっても気分の良いものではない。このようなことが起こる原因は、同じ作業をダラダラと続けてしまうことにある。1時間~2時間で終わるならまだしも、それ以上の作業には区切りを付けるべきだ。そうでなければ作業の終わりが見えず集中力は低下の一途を辿ってしまうだろう。そして最終的には、掛けた時間に見合う成果が出ていないという事態に陥ってしまう。締め切りに追われてひとつの作業を続けざるを得ない状況なら、せめて定期的に休憩をはさむといいだろう。しかも疲れてからではなく、疲れる前に強制的に休憩を挟むほうがよい。また、自分のタスクスケジュールとして、1日で行う作業を列挙するのではなく1時間単位で業務を決めていくことも重要。さらに言えば30分単位で行う業務を決めてその通り実行していければ、非常に濃度の高い仕事や1日を送れるようになるはずだ。人間の集中力は厳密には20分、長くても30分程しか継続しないと言われる。自分がどれほど集中力を持続できるかを把握しておき、それに見合った感覚でタスク管理していくと効率的だ。
スケジュール

3.自分は仕事ができないと決めつけている

「自分は仕事ができない」と決めつけたまま、そこで思考停止してはいけない。ワーカーであれば誰もが一度は通る道なのだから、仕事ができないと落ち込むことは、さほど大きな問題ではない。ただ、自分は仕事ができないと決めつけてしまうと、その先に努力をしなくなる可能性がある。「どうせ頑張ったところで何も変わらないのだから」とネガティブな気持ちが先行してしまうのだ。この「どうせ」という感情が非常に曲者。これは全てにおいての第一歩を踏み出させない魔法の感情であり、金縛りに遭わせる魔法の言葉なのである。つまり何においても、その後行動に移れるか移れないかに掛かっている。仕事ができないと感じたのであれば、その感じた時の状況を洗い出し改善に取り組めばよい。自分は仕事ができないのだからしょうがないとふて腐れて努力を怠るのか、改善の余地があると奮起するのか、その時に自分がどちらを向くかで未来は180度違ったものになる。
ガッツ

4.周りの人がやる仕事が気になり自分の仕事に手がつかなくなる

他人の仕事事情ばかり気にしては本人や周囲から状況を探ろうとする人がいる。そして、良いうわさが聞こえてくるたびに自分と比較して悔しさを感じている。しかしそもそも他人の事情を細かく追及しようとする人に好感を持つ人はいない。いちいち対応するのも面倒なら、どうしてそんなに探られているのかと気味が悪くなるからだ。探るほうは探るほうで人の成果に嫉妬するくせに積極的に情報を収集したがる傾向にある。気になってしようがないのかもしれないが、聞いておいて素直に祝福できないのなら聞くべきではないし、嫉妬するたびに間違いなく神経はすり減っている。はっきり言って、仕事に使うべき労力を他のことに回しているとしか思えない。「どうして自分よりあの人が評価されるのだろう」と思ったところで、それが会社の意志なのだから刃向う余地などないし、訴えたり、ましてや怒りのあまり退職を選んだりしても会社にはノーダメージと心得よう。つまり(こんな無駄と思える)人のことは気にせずに自分の仕事に集中し、成果を追及すべきということだ。人と自分が違うのは当然、立場によっても環境によっても成長の速度が変わってくるのは仕方がないことと言える。
嫉妬

5.並行業務や優先付けができない

このような人は、目の前に飛び込んできた仕事を、猪突猛進でひたすらこなそうとする。しかし、物事に優先順位を付けなければ、本当にやるべきことが後回しになり、逆に期日に余裕のあるものを先に終わらせるという訳の分からない事態が起こってしまう。原因は、それをやり遂げるのにどれくらいの時間がかかるのか、次に控えている、あるいは現在進行中の仕事との兼ね合いをどうするのか、などについて整理をしないから。この「一旦立ち止まって整理をする」というのは、時間のロスのように思えるが、結果として見れば全体的な作業効率化につながる。つまり、自分が抱える仕事それぞれを切り離して考えるのではなく、それらをひとつとして考えた時に、限りある作業時間を使っていかにうまくこなしていくかを追求していくべきだ。本来は余裕で間に合った仕事なのに、なぜか期日に間に合わないということがあれば、自分が抱えるすべての仕事を洗い出し、急ぎの仕事と余裕のある仕事に振り分けた上で、改めてスケジュールを組み立ててみなければいけない。これが出来る人間がいわゆる”マルチタスク(複数の仕事)”をこなせたり、一度に2つのことができたりするわけだ。
マルチタスク

思考停止が一番の悪

もちろん、仕事ができない人が陥っている原因は十人十色であり、一概に今回の5つとは限らない。だから、仕事ができないと感じたのであれば、まずはその原因を探ってみて欲しい。突き止めることは決して楽しい思考回路ではないが、突き詰めれば突き詰める程、意外と単純なところだったりするはずだ。そしてそれを克服した先には全てがうまく回り出し、確かな成長が待っているはず。とにかく”何もしないこと”が最も悪であり、その状態に陥らない限りはまだまだ改善の余地は十分にあるのだ。

以下記事では、社会の不満足をテーマに元ひきこもりの実業家と身体障碍者の文筆家との対談を掲載している。社会との向き合い方がわからない方は、ぜひご覧いただきたい。
「不満足」をエネルギーに変える簡単な方法

仕事ができる

できないならまだしも、やらずに信用されなくなったらおしまい

思考が鈍ると、人は動きたくなくなり、「仕事をしない」という選択をし始める。これが大きな問題であり、人をどんどんダメにしていく要因となる。仕事をしていく中で一番関わりたくないタイプは、なんでもめんどくさがってしまうタイプで、言葉を口に出すと二言目には「面倒くさい」が出てきて、会話をしている人を辟易とさせてしまうのだ。逆に一生懸命に向き合っている姿をきちんと見せてくれる人の方が、たとえ仕事が遅かったり、仕事の出来が悪かったりしても重宝される。気持ちのノリは態度に出てくる。仕事ができない人なのは仕方がないが、できる人になろうとしないのは論外である。

一度信用されなくなると、その信用を取り戻すまでがとても大変になるので、自分の態度には細心の注意を払ってもらいたいところだ。

信用できない人がやらかしている8つの愚行【瓦版書評】

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