働き方

仕事でミスを犯す人の特徴とミスを減らす対処術

完璧な人間というのはこの世にいない。どれだけの好人物でも必ずどこかに欠点を抱えている。そして人間というのは他人の欠点にばかり目がいくもの。あなたが仕事でミスをしたとき、あなたはそれを自分の欠点だと思いますか?
無能な事勿れ主義上司

ミスを犯す人の5つの特徴

ミスを犯しやすい人がいる。ミスを連発する人というのは大体決まっているのだ。

集中すべき場面を見極めていない

ヒトの集中力は最高でも1時間持続させるのが限界と言われている。全ての仕事に労力を費やすのではなく、手を抜ける場面では手を抜く。すると多少繊細さに欠けても処理能力は高い人という印象を周りに与える。

ノートや手帳にメモをとらない

これは常々言われていることだが、「基本忘れるべからず」は大切なこと。自分の記憶というのは当てにならないもので、ケアレスミスの防止には欠かせない。また、タスクの管理漏れを少なくしようという姿勢の現われも伝わるだろう。

何かする前に確認をしない

メモ同様、再確認というのはミスを少なくするためには大切だ。目の前の仕事をやるべきか悩む時間があったら、上司に確認した方が早い。あまりクドクド質問するのはおすすめしないが、自分勝手に進められるよりはマシだ。

視野が狭く、周りが見えていない

仕事のできる人は常に周囲を見渡しており、仕事のプロセスが頭に入っている。全体像を把握してはじめて細かい気配りができ、自己中心的には陥らない。また、人のノウハウや行動を観察して、自分のものにすることができる。

語尾がはっきりしない

語尾をあいまいにせず、しっかりと言い切る人は仕事ができる。自分のすべきことを理解している人は、あいまいな表現を使うことはない。性質上、これは上記の4つを克服した上ではじめて実践できるとも言える。

ミスが起こりやすいシチュエーション

ミスが起こりやすいシチュエーションには個人差がある。自分がどのようなときに集中力を削がれやすいか把握しておくことで、そのようなシチュエーションに陥らないように動けるはずだ。

寝不足

寝不足は日中に眠気を発生させる原因となる。そして眠気によって集中力はダウンし、その結果ミスが起こりやすくなってしまう。不眠は仕事においても勉強においても、あらゆる場面で悪影響を及ぼすのである。

体調不良

発熱、腹痛、せき、鼻水などどれをとっても集中力を削ぐ原因となる。目の前の作業ではなく、自分の体調に気が向いてしまうためだ。ましてや重症であれば、なおさら仕事に集中している場合ではなくなってしまうだろう。

空腹

適度な空腹は集中力向上に貢献することもあるが、極端な空腹は集中力を妨げる原因以外のなにものでもない。お腹が減って力が出ず、集中力ももたない……と嘆くようでは社会人失格。自己管理不足といえる。ダイエットもよいが、適切なカロリーと栄養はしっかりと摂取して仕事に臨むべきなのだ。

休憩なしで作業

人の集中力の限界は、40分とも90分ともいわれるが、重要なのは基準に従うのではなく、自分の集中力の限界を知ることにある。ある程度時間を測りながら作業することによって、集中力が切れそうな頃合いも大体把握できるはず。集中しすぎて時間を測っていることを忘れるのは問題無いが、集中力が切れていることにすら気付かずダラダラと仕事を続けることは避けるべき。

仕事が立て込みすぎている

仕事があまりに立て込んでいると、あれもこれもと集中力が散漫になる可能性がある。仕事が立て込んでいるときに必要なのは、すべてのタスクを洗い出し、締め切りを設けた上で、包括的な管理をすること。ただ請け負った仕事を目の前のものから片付けていては、何かしら締め切りの守れないタスクが出てきてしまうはずだ。

ミスが起こりやすい時期

時期というのはなかなか避けて通れるものではない。そのため、時期ごとにミスを起こさないための対策を考えておくことが大切だ。

長期休みの前

長期休暇の前には、本来休み中に発生する仕事を事前にこなしたり、関係各所に休みの連絡をしたりと、普段よりもタスクが集中しやすい状況になりがちだ。普段以上のタスクをこなそうとすることで、スケジューリングにミスが生じたり、マルチタスクに対応しきれなかったりする可能性もある。これに対応するには、数ヶ月~1年単位である程度のスケジュールを立てておく必要がある。

長期休みの後

夏や冬など、祝日に有給休暇を付けて、1ヶ月の4分の1ほどを休日にしてしまう人もいる。通常は土日休みの人が9連休や10連休にすると、リラックスはできるが、リラックスしすぎることで、仕事の感覚を取り戻すことが困難になるのだ。普段であればありえないミスをしてしまったり、イマイチ集中できずに作業に時間がかかったりする可能性もある。長期休みを取る場合は、せめて休日最終日くらいは仕事復帰に向けてウォーミングアップしておくとよい。

原因は私のせい?周りのせい?

仕事ができないのは環境が悪い?

前の職場で仕事のできなかった人が、起業や転職を経て頭角を現したという話はよく耳にする。あなたが仕事でミスばかり犯すのは、もしかすると、職場の風土や人間関係が原因ではないだろうか?今あなたに貼られた「仕事ができない」レッテルを「仕事ができる」に変える場面はいくらでもある。ミスばかりして辛いという人は、今の職場とは踏ん切りをつけるというのも手段の一つだ。「あなたらしさ」が認められない場所で働き続けても、あなた自身が損をするだけだ。

仕事ができないのは私が悪い?

同時に、仕事との付き合い方はあなた自身の気の持ちようでもある。ミスをしない人物でも、「仕事ができない」と思われている人はいる。以下の3点は「仕事ができない人」の特徴とされている。

▽問題点だけをあぶりだして慎重であることを良しとする
▽仕事は弱みを克服する手段だと思っている
▽苦手を苦手と認めない俗物根性

あなたの良かれと思った立ち居振る舞いが、マイナスに働くこともある。仕事とはお金を稼ぐということ。「足手まとい」なんて思われていませんか?業務を効率よく進めたければ、下手なプライドは捨てたほうがいいだろう。

また、仕事ができないと周囲に認識されてしまうと自分の出世にも大きな影響を及ぼしてしまう。仕事ができることと出世することはイコールではないけれどもミスをよく犯す人は自分のチカラを見直した方がよい。

出世できない人に決定的に不足しているチカラとは

ミスをしてもへこたれない方法

とどのつまり、完璧な人間はおらず、誰にだってミスはある。ミスを犯すのは当然のこととして、その先ミスとどう付き合っていくか、そこが重要になってくる。

念入りに準備する

プロのスポーツ選手はケガを防止するために準備運動を怠らない。行き当たりばったりの仕事というのは効率が悪く、ミスも多くなりがち。今日やる仕事が頭に入っていれば、スムーズに業務を進めることができる。

極端な思考はやめる

仕事のミスが誇大妄想で政治批判になったりするのはおすすめしない。神経質というのはその人の性質でもあるが、マイナスな方向に進むのは避けたい。理想とすれば無頓着になることだが、それが祟ってミスを犯しては本末転倒である。

反省もほどほどに

サルだって反省はできる。人間だったら反省よりも対策だ。いつまでたってもクヨクヨ内観ばかりしていると、ビョーキになりかねない。誰にでも向き不向きはあるのだ。そこは割り切って、次のミスをなくすことだけ考えよう。

あまりにもミスが多いと行き場がなくなる

ミスは必ず起こるものだとは言うが、あまりにも同じミスを繰り返してしまうと、人からの信用を失ってしまう。そうなると、会社の中でも孤立してしまうし、一度失った信用を取り戻すのは至難の業である。ミスをなくすための努力は誰もがしなければいけない。それができないのであれば、やはり同じ過ちを繰り返してしまうだろう。

そもそも、あなたが今置かれている環境がミスを引きおこしている可能性もある。ミスをなくすための注意をしようと気持ちを入れれば入れるほど、それがプレッシャーになって跳ね返ってくる場合もあるのだ。
人はプレッシャーに弱いものだ。プレッシャーを感じれば感じるほど、集中力が研ぎ澄まされる人もいれば、焦って何も手につかなくなる人もいる。それを跳ね除けてこそ、自分の殻を破ることができるはずなのだが、もう今の環境で上手くやっていく自信がないのであれば、違うところに目を向けてみるのも一つの手段である。折角の社会人人生なのだから、視野は広く持っていこう。

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