働き方

会社の人間関係を良好に保つたった5つの方法

たった5つのことに気を配るだけでいい

職場の人間関係ひとつで、退職や休職に追い込まれる人もいる。人間関係は働く上でそれほど重要な要素であり、会社員生活の大部分を構築すると言っても過言ではない。今回紹介するのは、すぐに実践できるものばかりなのでぜひ参考にしてみて欲しい。

友達ではなく同僚として付き合う

「同僚」という言葉から、どのようなイメージが思い浮かぶだろう。休日に集まってワイワイしている、同僚が活躍している姿を見て気合が入る、辛いときに助け合える、などいずれにしても上下関係から解放された付き合いができることは確かだ。しかし、実はこの付き合いを2パターンに分けることができる。それは、馴れ合いの関係かそうでないかだ。

例えば仕事をする中で、誰かに対して意見を言ったり、注意をしたりすることもある。それを同僚に対してできるかどうかで考えてみて欲しい。もしも言いづらいということになれば、それは馴れ合いが起こっている状態で、もはやワーカー失格である。

しかし、「友達」ではなく切磋琢磨できる「同僚」としての関係を築くことができれば、より良い仕事ができるはず。ではどうすれば同僚としての関係を築けるかと言えば、自分の心掛けひとつだろう。意見ははっきりと言う、指摘すべきところは指摘する、というようにあくまで仕事上の目的を達成するために動くべきなのだ。

友達を作るんじゃなくて良き仲間を作りなさい

会社の公式行事に参加する

「会社に友達なんかいらない」と言う人がいる。確かに会社で「友達」を作る必要はない。しかし、良い仕事をするための環境を作ることは大切だ。それ自体が仕事のひとつと言ってもいいだろう。

例えばパソコンの使い方が分からないとき、気軽にアドバイスをくれる同僚が近くにいれば安心だ。「別に良い関係じゃなくてもアドバイスくらいもらえる」というのは少し違う。同僚は、わざわざ自分の労働時間を削って、質問に答えてくれているのだ。たった数分でも、相手の貴重な時間をもらっている。つまりここでは、互いにとっての利益が成り立たなければいけないということになり、もちろん自分も何かを返す必要がある。このやり取りが、同僚としてのいい関係ということだ。

そして、同僚といい関係を築くとっかかりとして、会社の公式行事に積極的に参加することをおすすめする。社員数の多い会社ならなおさら、普段は関わりのない社員と交流をすることができるだろう。逆にすべての付き合いを断ることは、人間関係を悪化させる要因のひとつとなってしまうため、人付き合いが苦手な人でもせめて公式行事には参加するといいだろう。

幽霊社員になったって得なことないわよ

人と自分を比較しない

人の評価を気にして、あげくには給料やボーナスの額まで知りたがる人がいる。自分と比べてあの人はどう評価されているのか、自分と比べてあの人は優秀なのか、自分と比べて……と誰かと自分を比べ始めると止まらなくなるのだろう。

もちろん、会社の中で優秀な人を意識することは悪いことではない。比較した結果を自分の成長の糧にできるならば、分析してみるのもいいかもしれない。人と自分を比べて、それを嫉妬のネタにすることは、労力も時間も無駄にしているだけ。すでにそこにある評価をただ嫉妬するだけで動かすことなど到底不可能なのだ。人が評価される理由を見つけることで、それが学びとなり自ずと自分がやるべきことも見えてくるだろう。

しかし、あまりに人を意識しすぎるのは、やはりおすすめできない。なぜなら、上司や仕事内容が違えば評価の基準は変わってくるからだ。そこにいちいち気が向いていては、とうてい仕事に集中することはできないだろう。本当にやるべきことは、人と自分を比べてその差に嫉妬することではなく、自分がやるべきことを見据えて、そこに向かって一直線に突き進もうとすることなのだ。

嫉妬の炎に焼きつくされないようにね

背伸びしすぎない

できない仕事をできると言ったり、無理な目標を宣言したり、本当は暗いのに明るいふりをしたり……。

働く中で「できる人」と思われたいばかりに、ついつい「完璧な自分」を見せようとする人がいる。これは、ただ自分を偽るだけの行為だ。そのうち周囲は「思っていた人と違う」という疑問を持ちはじめ、結果的に関係がギクシャクする原因となってしまう。何より、自分が疲れてしまうだろう。

もしも「こうなりたい」という目標があるなら、少しづつそこを目指してみてはどうだろう。「私はこうです」と偽るのではなく、周囲に手伝ってもらいながら、なりたい自分に近づいていくイメージだ。どう頑張っても、人はいきなり違う人格に生まれ変わることはできない。変身するのではなく、進化していくことが実は本当の近道なのだ。

着飾ったって結局バレるのよ

人の意見を聞き入れる姿勢を持つ

人が言ったことをすべて否定する人と話をしたいだろうか。イエスと答える人はいないだろう。

自分とは違う考え方を、受け止めることなく却下する。そんな人とは、話をする意味すら見つけられないため、誰でも相談や意見をしたくはなくなる。その人が上司なら、部下からの報連相が入りにくくなり、仕事を進めるのに支障がでてくる。部下の立場であれば、誰からもアドバイスや注意をもらえなくなるだろう。

良好な人間関係というのは、互いの意見を受け入れて初めて成り立つもの。自分の考えとは相反する意見でも、まずは受け止めてかみ砕いてみるべきだ。様々な意見を取り入れることは、自分の仕事に良い影響をもたらす。視野を広げる意味でも、このことを心がけてみてはいかがだろうか。

いつも意見を突っぱねる人とはしゃべりたくもないわ

退職理由の多くは人間関係が原因

実は退職理由の多くは、人間関係だ。2013年7月にエン・ジャパンが5,000名を対象に退職理由を調査したところ、26%の人が「人間関係」だと答えた。

ちなみに、会社には「家庭の事情」と伝えたという人が32%、次いで「仕事内容」が25%となっているため、本音を伏せて会社を辞めるワーカーが多いということも浮き彫りになった。

会社の辞め方として「人間関係」というネガティブな理由を上司に伝えることはできないのかもしれない。おそらく誰もが、円満に会社を辞めることを望んでいるのだ。

以下の記事では、社員間の良好なコミュニケーションを構築し離職率を20%から8%に改善した企業を紹介している。社員の働きを支えるコミュニケーションとはどういったものなのか?興味がある方はぜひ参考にしてほしい。

離職率を劇的改善した企業がしたこととは

会社に入った時点で学生時代にはない人間関係が生まれる

それでは、会社にとっての人間関係とはそもそもどのようなものだろうか?

会社に所属していれば、上司、部下、同僚といった形で人との関わりが生まれる。世の中には上下関係がないフラットな会社も存在するが、それは稀な例だ。人間関係をわずらわしいと思うのであれば、とても会社で働くことはできないだろう。

しかし、すべての人と良い関係を築ける人はほとんどいない。会社には様々な人がいて、中にはいくら頑張っても親しくなれなそうな人は確かに存在するのだ。例えば、部下から不満を持たれる上司周囲が警戒する同僚上司が扱いに悩む部下など。

大切なのは、相性の良くない人とでも対立するのではなく、可能な限り良い関係を築こうとすること。ネガティブな気持ちを表に出しても、何もいいことはないのだ。

関係の構築は慎重に

会社の人とプライベートでは付き合わない方がいい、ということは決してない。ただ、親しくするにしても、共に働く仲間であるということを忘れないようにはすべきだ。しかも、仕事での距離が近いほど気を付けなければいけない。

そして、良い影響を与え合える仲間であれば大切にし、会社の文句しか言わないような人にはできるだけ近づかない方が良い。会社で付き合う人は、正しく見極めることが求められる。付き合う人によって、成長することも、その逆もあり得るということは、常に心に留めておくべきだ。

経営の中で公私混同を取り入れた仕事をしている社長も存在する。自分がやりたいサッカーをメインで考え、プライベートで思う存分楽しむために仕事を行っているという。
“公私混同経営”の正しいやり方

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