働き方

いつの時代も存在する!?変人新入社員~上司必見 タイプ別対処法~

いつの時代も新入社員は手を焼く存在だ。そんな新入社員をどう扱っていいかわからない上司も多いだろう。そこで今回、新人社員の特徴とその対処法をまとめてみた。

毎年、調査される公益財団法人 日本生産性本部の新入社員のタイプには「ETC型(2010年)」「エコバック型(2009年)」「カーリング型(2008年)」など、社会の流行に乗っ取って表されてきた。

さて、2014年卒の新入社員は、オリンピックが東京で決まる、富士山が世界文化遺産になる、伊豆大島が台風26号によって大きな被害をもたらすというような中で就職活動を行った訳だが、一体どのような特徴があるのだろうか?

新入社員のタイプは「自動ブレーキ型」

「知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要。(公益財団法人 日本生産性本部)」

「前向きに挑戦する失敗から学ぶ経験もしてほしい」「失敗を恐れずに、あたってくだけろ!精神でパワー全開、突っ走って欲しい」ということが今年の新入社員に求められている。

このように新入社員は、毎回変人扱いされてきた。

そこで、いつの時代も存在する王道変人新入社員の特徴とその対処法をまとめてみた。

タイプ1:上司は友達!新入社員

コミュニケーション能力は比較的高いものの、常識がない。飲み会の際には、酔いつぶれたり、上司との会話・電話対応の際に敬語が使えず、タメ口で話す。学生気分が抜けないまま新入社員になってしまった人。

対処法

その場ですぐに注意をすることが大切。悪いことは悪い、良いことは良い、その判断をきっちり口で説明してあげるとよいだろう。このタイプの新入社員は素直に聞き入れることが多い。しかし、同じミスを繰り返すことがあるため、注意する方の根気強さも必要だ。

タイプ2:自分は一人前!新入社員

妙な自信を持っている。わからないことも自分で判断してしまい、その後ミスしても、自分のせいであることを認めない。上司が注意しても、反省せず、ふてくされた態度をとる。

対処法

注意をすると、不機嫌になってしまうため、ほめて伸すとよい。また、仕事を頼むときには、始めに説明することがポイント。一見、扱いにくいように思われるが、おだてる方法を掴めば、能力を発揮してくれる。

タイプ3:連絡はメール!新入社員

コミュニケーションが苦手であり、自分に自信がない。自分から積極的に行動することはなく、常に誰かの指示を待っている。上司から話しかけられても反応が薄く、報告や連絡は近くにいるにも関わらず、メールで伝えようとする。

対処法

仕事を渡せば、真面目に取り組んでくれる。しかし、大量の仕事を頼んでしまうと、断れない故に、一人で抱え込んでしまうため上司が気遣ってあげることが必要。コミュニケーションが苦手なため、話しかける機会を多くつくる、飲み会に誘うなど、徐々に信頼関係を築いていくとよい。

ただし新入社員の気持ちを図らず、飲み会に誘うのには注意が必要だ。社員の中には飲み会が苦手で、どうしても上司と距離ができてしまいがちな人もいる。そんな社員に柔軟に対応して緊張を和らげてあげるのも、上司の腕の見せ所である。
増大する忘年会不要派の最も多い「拒否理由」とは

これらの特徴をみて「私の会社にもいる……」と思った人もいるかもしれない。

新入社員にとって、学生という立場から社会人になり、その世界は大きく変わった。その分、戸惑いや興奮、不安など様々な感情を抱いているはずだ。そのため、まずは新入社員には会社に慣れさせることが必要だ。上司は、その上でその人自身を見て、どういう人物なのか判断していくとよいだろう。そうすることで、具体的な対処方法も見えてくるかもしれないし、新入社員の方から変わっていくかもしれない。今は変人だが、いつの日が大物に化けることを期待して、手塩にかけてみるのもいいだろう。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について