
仕事が遅い人の11の特徴とその対処法
仕事が遅い人の特徴
自分は仕事が遅いと感じている人は、その原因について考えてみてはいかがだろうか。もしも自分では思いつかないようなら、以下のリストと見比べてみてもよいし、直接上司や先輩に尋ねてみるのもひとつの方法だ。そして原因が判明すれば、それをどのようにして解決するかを考え、実行してみよう。成長とは、このような地道な努力の上に成り立つものなのだ。
1 迷った結果やらない
散々迷った挙句に、やらないという結論を出す人がいるが、これでは迷った時間が無駄に終わることになる。もしかすると、やらない理由を探すのに時間がかかっているのではないだろうか。何に対して、どういう理由で迷っているのかを明確にしてみてはいかがだろうか。
2 完璧主義で作業に没頭しすぎる
「完璧主義で質にこだわった結果、仕事が遅い」というのは、仕事における視野の狭さをさらけ出してしまっている。目の前の仕事を完璧にこなすのはもちろん重要だが、その仕事に納期は無いのだろうか。あるいは過剰に時間をかけても利益の出る仕事なのだろうか。明確なスケジュールやコスト意識を持ってこそ、はじめて完璧主義といえるはず。
3 苦手な仕事を後回しにする
苦手な仕事を後回しにする悪癖は一刻も早く解消すべき。苦手だからこそ工数が読みづらいはずで、余裕を持って作業に取り掛かるのが賢明だ。また数分で終わる仕事も、すぐに終わらせてしまおう。このような細かい仕事をためてしまうと、必ずスケジューリングにミスが起きる。
4 デスク周りが汚い
業務に取り掛かる前に、デスクから資料を発掘することから始める人はいないだろうか。まさしく時間の無駄。加えて機密書類をデスク周りに投げているというのは言語道断。これが守れない人は、仕事が遅いというよりも、仕事が出来ない人だ。
5 コミュニケーション能力がない
「報連相(報告・連絡・相談)」が満足に出来ない人は、たいてい仕事が遅い。なぜなら早期に認識の違いを正せなかったり、仕事の遅れを周囲にサポートしてもらえなかったりするからだ。いずれ取り返しのつかない事態が起こる前に、こまめに報連相する癖をつけておこう。
6 業務効率化を意識しない
自分が取り組む業務については、つねに効率化を意識しよう。習慣的に行っている業務ならなおさらで、毎日行う業務を効率化するだけで、全体的な作業時間は大幅に短縮することができる。まずは意識するところからでも良いので、自分がひとつの作業にどれくらいの時間をかけているかを把握してみてはいかがだろうか。
7 体調管理ができておらず不調で仕事に臨む
社会人なら、体調管理不足で仕事に支障が出るような事態は避けるべきだ。デスクでうとうとしている人がいるが、会社はそのお昼寝の時間に給与を支払っているわけではない。もちろん気を付けていても、風邪をひくときにはひくし、眠くなる時には眠くなる。要はそのリスクを最小限に抑えるための努力が必要なのだ。
8 休憩を頻繁にとる
席を立つというのも休憩だが、デスクでボーっとしていたり、常にお菓子を食べていたり、ネットサーフィンをしていたりというのもまた休憩。営業職の場合は、訪問の合間にカフェで漫画を読んだり、ゲームセンターに入ったり、ショッピングをしたりと、比較的休憩しやすい環境にあるといえる。このような人は、仕事が遅いというよりも仕事をしていないのだ。
9 仕事内容を理解できていない
仕事が遅い人は、何をすればよいか分からず手が進んでいないことも多い。このような状態に陥ったら、上司や先輩に相談しよう。ただし調べることなく、さらに何も考えることなく手ぶらで相談するのはNG。「このように理解しているのですが正しいでしょうか?」というように自分の考えも一緒に伝えよう。
10 順序を考えない
思わず「それ優先したの?」と驚いてしまうような作業を優先する人がいる。基本的に仕事には、決まった締め切りが存在する。つまりその締め切りをゴールとして、自分の作業順序を設計していかなくてはならないのだ。締め切りを考慮することなく、得意な仕事を優先したり、請け負った順で仕事に取り掛かったりしていては、結果的に周囲から「仕事が遅い人」という烙印が押されてしまうだろう。
11 いい人過ぎて与えられた仕事を断れない
人の仕事を引き受けた結果、自分の仕事が遅れてしまうなら「いい人」ではなく「タスク管理できない人」だ。仕事を依頼されたときには、必ず自分が持っているタスクと照らし合わせたうえで、依頼主とスケジュールを相談してから引き受けよう。
仕事が遅いとどうなるか
仕事の遅さは、自らの成長を阻害するに他ならない。よりよい成果を出したのであれば、業務効率化は避けては通れないのだ。
新しい仕事が回ってこない
周囲から「あの人に頼んでも時間がかかりそうだ」と思われたら、新しい仕事は絶対に回ってこなくなる。それではいつまでも同じレベルの仕事しか求められず、「次のステップに進む」ということができないだろう。成長したいと思うなら、つねに手持ちの仕事を効率的にこなし「新しい仕事をいつでも引き受けられる状態」を作っておくことが必要だ。
ひと工夫を加える時間がとれない
仕事が遅くていつもスケジュールがひっ迫していると、自分の成果物の質を高めるための動きができなくなる。例えば効率化のためのフォーマットを作ったり、クライアントと密なコミュニケーションを取ったりといった重要なこともできず、ただなんとか作業をこなしているだけという状態が続いてしまうのだ。これでは自分の成長はもちろんのこと、商品の品質向上や売上への貢献も見込めないだろう。
仕事の遅さを改善する方法
以下の記事で業務効率化を図る方法を紹介している。自分は仕事が遅いと感じる人は、ぜひ参考にしてほしい。
⇒業務効率化実践企業に学ぶ生産性アップを実現する5つのスゴ技
「仕事が遅い」と部下を叱責する上司がいる。これはこの時間自体が無駄だ。スマートな働き方を実践する企業では、仕組みそのもので無駄を排除し、作業効率を大幅に向上させている。実践企業のノウハウから、「仕事が遅い」を死語にする組織づくりを学ぶ。