働き方

仕事にやりがいを感じている人の働き方

仕事のやりがいをどこに感じるかを見つけよう

モチベーション高く働く人は、仕事に対してどのような部分にやりがいを見出しているのか。もちろんプライベートの充実を糧としてイキイキ働く人もいるが、今回はあくまで仕事でのやりがいをピックアップした。考えられる“仕事のやりがい”から、5つを紹介する。ぜひ、仕事にやりがいをもって働く人の姿を追ってみて欲しい。

ちなみに、こちらでは空港旅客係員のやりがいを紹介している。やりがいを感じて働く人々のひとつの姿として捉えて頂ければと思う。
日本の玄関口で働く人の最上ランクの接客術~「空港旅客係員」のやりがいとは~

仕事のやりがい1:【成果】にやりがいを見出すAさんの場合

一仕事を終えた達成感や、成果が出た瞬間の喜びを味わうために、日々仕事を頑張る人。普段から生き生きと仕事をこなしているわけではなく、むしろ辛そうにしている日も多い。しかし心の中は、いつか自分を会社や世間に認めさせたいという野心に溢れている。

Aさんは文具メーカーに勤務し、商品企画の仕事を行っている。dia

学生時代から絵を描くことが好きで、インターネットでホームページを開設し、個人的に作品を発表していた。働くなら、自分の発想を形にできるような、クリエイティブな仕事がしたいと企画職を希望し、メーカーを中心に就職活動を行った。

そしてAさんは、無事入社した会社で、今は憧れの仕事につくことができている。

しかし、商品企画は学生時代に想像していたような楽しい作業ではなかった。「売れる」アイデアを出し続けるというのは、プレッシャーとの闘いで、考えても考えてもアイデアが出ないときには、会社に行くことすら辛くなってしまう。

それでもAさんは仕事にやりがいを感じている。それは、自分のアイデアからこの世に無いモノを生み出すことができるから。しかも、それを求めてくれる人がいるからだ。

とくに、雑誌で紹介されたり、SNSで話題になったりするとそれまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しくなる。身を削って生み出したモノが、たくさんの人に認められることほど幸せなことはない。

この一瞬を求めて、今日もAさんは仕事に励むのだ。

仕事のやりがい2:【給与】にやりがいを見出すBさんの場合

好きなことをするのにお金を惜しみたくない、貯金は多ければ多いほど安心する、という人は、高い給与を稼ぐために仕事で成果を出そうとする。つまり、仕事のやりがいを給与に見出しているタイプ。通帳を見ればモチベーションを上げることができるため、どれだけハードワークでもそれを乗り越えることができる。

いつもきれいにネイルをし、流行のブランドに身を包み、休日は料理koban教室に通う。大手銀行に勤めるBさんは、周囲から見れば女子の憧れを形にしたようなOLライフを送っている。

入社5年目のBさんだが、どうしてこれほど贅沢な暮らしをしているかというと、同世代なんて目じゃないほどの給与を稼いでいるから。食事つきの社宅に暮らしているおかげで、ほとんど生活費もかからない。

しかし、こんなに幸せそうな生活を送るBさんは、友達に会うととめどなく愚痴をこぼす。「毎日ノルマの達成に追われて、会社では生きた心地がしない」と辛そうに話すのだ。

実際にBさんは、入社してから3年で8キロも痩せてしまった。もともと太っていたわけではないので、見た目は不健康にガリガリだ。どうも、会社にいると忙しさとプレッシャーで食事ができない。1日1食が当たり前になってしまった。

こんなBさんがそれでも仕事を頑張っている理由は、どこの会社よりも多く給与をもらえるから。良い暮らしができていることに満足しているし、なにより将来結婚したときのために、貯金をしたいとも思っている。

今の目標は、仕事で成果を出して、さらに多くの給与を稼ぐこと。自分のためを思えば、辛くても、なんとか頑張ることができている。

仕事のやりがい3:【仲間】と働くことにやりがいを見出すCさんの場合

チーム一丸となってプロジェクトを進め、互いにサポートし合いながらひとつの成果を目指す“一体感”にやりがいを感じる人。友情に熱く、困った仲間は放っておくことができないような、面倒見が良いタイプが仲間と働くことにやりがいを見出しやすい。
帰宅避難型残業
教育業界にいるCさんは、50人ものアルバイトを束ねるチームリーダーだ。「スキルは現場で身に付ける」ことがこの会社の伝統であり、Cさんも入社して1年目から手探りでの成長を余儀なくされた。

このアルバイト50人は大学生であり、まだ20代前半のCさんにとっては親近感が湧く年齢だ。しかし今回は、リーダーとして仕事をする立場。

もしも学生が間違ったことをすれば、責任をもって注意しなくてはいけない。これに少々憂鬱になりながらも、Cさんの奮闘の日々は始まった……

結論から言えば、Cさんは良いチームを作り上げることができた。学生をマネジメントするのは並大抵の苦労ではなかったが、常に学生の成長を考えた指導・アドバイスを行ったことで、信頼を勝ち取ったのだ。

Cさんは、皆でひとつのゴールに向かって進む一体感が病みつきになり、そのぶん仕事に打ち込むことができた。学生からはリーダーとして慕われ、時には仕事やプライベートにかかわらず相談を受けるようにもなった。誕生日にはたくさんのメールが届き、バイトを辞めても付き合いがある人もいる。

何をやるかよりも、誰とやるか。Cさんは今後も、チームで何かを成し遂げる仕事がしたいと考えている。

仕事のやりがい4:【業務内容】そのものにやりがいを見出すDさんの場合

家にいても仕事のことを考え、出勤前に憂鬱になるなどもってのほか。このような人は健康を損ねる恐れがあるため、働きすぎに注意しなければいけないが、しかし周囲からみればワーカーの鏡である。仕事が楽しくてしょうがないという、例えなりたくてもなれるわけではないうらやましいタイプ。

Dさんは、プログラマーとしてIT企業に勤めている。学生時代は、マーケティングにot-suddenly2ついて学んでいたため、まったくの畑違いではあった。しかし趣味としてプログラミングに興味があり、学業の合間をぬって独学でせっせとプログラムを構築していたのだ。

つまり生粋のプログラミング好きであり、これを仕事にできることが幸せでしょうがない。長時間パソコンと向き合っていても平気で、最新の技術を身に付けるたびに昂揚感を感じている。

Dさんにも、もちろん辛いことがないわけではない。ミスをしたり実力が及ばなかったりすることは日常茶飯事だ。しかしそれでも、仕事が嫌になったりはしない。むしろもっと力を付けて見返してやろうと奮起するのだ。

好きなことを仕事にするなとはよく聞く言葉だが、それがDさんには理解できない。好きだからこそ没頭できるし、日々成長を実感することもできる。

Dさんは、プログラマーを自分の天職だと思うほどに、今の仕事を愛しているのだ。

仕事のやりがい5:【責任】ある仕事にやりがいを見出すEさんの場合

周囲からの期待を感じると、それまで以上に仕事にやりがいを感じるタイプ。期待に答えなければ、という自己の追い込みはもちろんあるが、それ以上に実力を認められつつあるという喜びで、多少困難な仕事にもやりがいを持って立ち向かうことができる。手形

社会人4年目のEさんは、広告業界で営業として働いている。いわゆる激務で、終電帰りが当たり前、ノルマに追われる毎日を過ごしている。一応土日の週休二日制ではあるが、いつ取引先からの電話が入るか分からないため、落ち着いて身体を休めることもできない。

プライベートを犠牲にして仕事に打ち込むEさんだが、今の生活から逃げたいと思ったことはない。もちろん疲れは感じるし、ストレスも溜まっていくが、それでも今の仕事にやりがいを感じている。

Eさんの会社では、若手にどんどん大きな案件を任せる文化がある。もちろん上司や先輩の手助けはあるが、基本的にはチームの中心となってプロジェクトを回していく。やる気があれば、成長するための大きなチャンスをつかむことができる。

Eさんも半年ほど前、大きなクライアントの担当に抜擢された。当初、会社からの期待の大きさに不安を覚えたこともあったが、今はそれ以上にその期待に応えたいという思いの方が大きい。

なにせ、会社がEさんの自分の実力を認めて指名してくれたのだ。こんなチャンスはめったにないだろう。Eさんはそんなことを考えると、どんなに上司に怒られても、終電帰りが続いても、それを辛いと思わない。

Eさんは今、成果を出すこと目指して必死で走り続けようと覚悟を決めている。

仕事のやりがいとは一体何か

仕事のやりがいで良く語られるのは「社会貢献」という指標が多い。自分がやっていることが、誰かのためになっている。そして、そのことでお金を稼げている。このことが一番やりがいとして大きいのではなかろうか。上に挙げた人たちは、自分が行っている仕事に対して、誇りを持って取り組んでいる人たちである。

仕事のやりがいを手に入れるためには、現状を見つめて考える必要がある。本当に今自分が行っている仕事は、人のためになっているか。または会社のためになっているか。または自分のためになっているか。その答えが出たときにようやく「やりがい」が見えてくる。

重要なのはやりがいを見つけること

スキルがあればそれだけで仕事にはなる。人ができないことをやる。人がやって欲しいことをやる。それが仕事になることは幾らでもあるのだ。しかし、そこにやりがいがなければ、それは仕事というよりもただの作業になってしまう。与えられたことをやるだけのマシーンと化してしまう。それは本当に幸せな仕事といえるだろうか。

仕事に対して、きちんとモチベーションを持って取り組むためにはやりがいが重要になる。やりがいがあるからこそ、人は成長するし、仕事は楽しくなる。それを肌で感じることがとても大事だ。仕事にやりがいをなかなか感じられない人は、今一度自分の仕事に対して見つめ直してほしい。本当に自分に合っているのかどうかも、一つの指標となるだろう。仕事をしていく中で本当にやりたいことが見つかったら、転職も視野に入れて活動するとよいだろう。

転職を考えるなら業種を絞って考えよう

まずは転職サイトを利用して、どんな仕事があるかを知る必要がある。この会社で働きたい!という強い気持ちが最初からあるのであれば、転職サイトを利用せずに、直接その会社に問い合わせればよい。企業のホームページに採用情報が載っていなくても、話だけは聴いてくれるケースが結構ある。

業種だけは決まっているという方は、リクナビNEXTに登録して業種内検索をし、働きたいと思える会社を探すことから始めるといいだろう。

仕事に対して考えるべきことは、業種だけではなく、勤務地や、年収なども指標になるだろうから、いろいろな会社を比較検討して、自分に最適な会社を最低でも3つは見つけて転職活動を始めるといいだろう。ここで重要なのは1社に絞ってはいけないということである。1社に絞ってしまうと、そこがダメだった時に外の会社に目が行かなくなり、その後の転職活動に支障をきたすからである。なので、複数社の条件をしっかりと見比べ、それぞれの会社に対して対策を練って転職活動に取り組むようにしよう。

自分の能力をフル活用したいと考えるのであれば、転職サイトを当たらずに、エージェントサービスに登録するとよいだろう。
業界最大手のリクルートエージェントでは、複数の非公開求人を持っている。非公開求人とは、求人雑誌やサイトには掲載せずに、エージェントだけが持っている求人情報のことである。中には掘り出し物案件もあるので、その情報を聴きに行くだけでも有効な転職活動になる。また、エージェントが仲介してくれるので文字情報だけではわからない転職先の雰囲気や、社風などについても教えてもらうことができる。

エージェントを利用する場合は、自分にできるスキルや自分がやりたいことを、しっかりと確立させておく必要がある。そうでなければ、大した案件を紹介してもらうことも難しいだろうし、背伸びしてエントリーしたとしても、箸にも棒にも掛からぬ状態になり兼ねないからだ。人に仲介を頼む以上は、それ相応の覚悟を持って、転職活動に向かって欲しい。

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