働き方

人工知能もホンモノの仕事ぶりにはかなわない…【瓦の目】

投稿日:2016年1月22日 / by

SMAP解散危機もいいけれど…

ベッキー不倫、スマップ解散危機…芸能界隈の1月は、ビッグニュース連発の大荒れのとなった。騒動の顛末はいかに…と気にはなるが、足元では株価が下落を続け、日本経済がヤバい状況だ。だからこそ、しっかりと注目すべき点がある。芸能2大騒動の発信源はいずれも週刊誌ということだ。

bikkuli

出版不況がいわれて久しい。紙の媒体は次々休刊し、出版業界は瀕死状態だ。そんな中、飛び出した2016年初月のスクープ連発。“センテンススプリング”誌は、編集長の更迭同然の休養明けの誌面というから、なんとも痛快で、見事な編集者魂だ。

出版不況の元凶は言うまでもなくネットにある。根拠のないネタを垂れ流し、良質コンテンツを平気でコピー。誰でもつくれそうな薄っぺらい情報があふれ、良質な情報に辿り着くのが困難、というおかしな状況だ。少しお金を払えば本物の情報はすぐそこにあるが、無料が当たり前のネットに侵食され、有料コンテンツは、存亡の危機にさらされている。

ホンモノの仕事が生み出す底知れぬパワー

厳しい状況にあるが、良質なコンテンツを創りだすノウハウや人材、資金力を持つのはやはり優良週刊誌だ。その総力を結集したようなネタが世間を騒がせ、部数も大幅に伸ばしたというのは、まさに痛快だ。もちろん、これによって出版不況が解消されることはないだろう。だが、ネット情報の多くは、あくまで2次情報に過ぎない。それを証明したことが、今回のスクープのなによりの“成果”といえるかもしれない。

ネット上にあふれる真偽不明の話題をネタに、無責任に意見交換するのは勝手だ。だが、真偽が不明の時点で、議論は無意味であることに気付かねばならない。議論に加わるなら、せめてダメもとでも実際に確認作業をしてみてからにしないと、何の意味も進展もない。

昨今、人工知能による、職業侵略の声のトーンが高まっている。その対策は、ロボットに負けない動きをするだけのことだ。年始に世間を騒がせたスクープに驚くのは勝ってだ。だが、それだけで終わっていては、あまりにも軽薄だ。そんな平和ボケの思考停止状態だと、「ダ・カ・ラ・ナ・ン・デ・ス・カ」とロボットにせせら笑われる日もそう遠くないかもしれない…。

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