働き方

転職希望者の4割が違う職種を希望する理由とは

投稿日:2016年4月21日 / by

『エン転職』上で調査

転職希望者の41%が、いまと違う職種を希望--。人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン(株)(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する日本最大級の総合求人・転職支援サービス『エン転職』 ( https://employment.en-japan.com/ )上で、サイト利用者を対象に行ったアンケート調査で判明した。

転職といえば、同じ職種で別企業という印象が強い。その方が、スキルも積み上がっており、待遇アップが狙えるからだ。ところが、同調査の結果は、意外にも、「別職種」への転職が主流となっている。

エン・ジャパン調べ

エン・ジャパン調べ

サイトを利用する20代から50代への「次の転職では、今と同じ職種と今と違う職種どちらを希望しますか」と質問に対し、41%方が「今と別職」を希望していると回答した。特に若い世代でその傾向は強くなっている。

なぜあえて、未知の世界へ飛び込むのか…。具体的なコメントとして、以下が挙がっている。「在職中に自分の関心のある分野が明確になり、志望する業界へ挑戦したいと考えたため」(25歳/女性)、「今の業界に長くなり新しいことに挑戦したいため」(29歳/男性)、「営業事務を長くしているが、もっと人に直接関わっていきたい」(37歳/女性)、「いまの職種も好きだが、他のことにも興味があるから」(30歳/女性)、「一度きりの人生。いろいろ自分を試してみたい」(42歳/女性)といった、チャレンジ欲の高さが目立った。

異業種転職を成功させる“秘策”とは

東日本大震災以降、働き方を見直す傾向が強まり、「いま」を大事にするビジネスパーソンが増大した。会社中心から自分中心へのシフトだ。その上、終身雇用制も事実上崩壊している。その意味では、異業種転職も、今後は珍しくなくなるのかもしれない。

一方で、将来への不安から異業種転職を目指す声もある。「今の業種で腰を据えて働かれている方が周りにおらず自分の将来が見えてこないため」(28歳/女性)という切実な声や「将来的な不安。体力的に続けることが難しいと、最近思うようになった」 (36歳/男性)という仕事内容に起因するもの、また、「現在の職種に未来を感じないから」(37歳/男性)というクールな見解もあった。

とはいえ、未経験者を受け入れるだけの体力が、企業に以前ほど残っているとは決して言えないのも事実。奇しくも、異業種転職で不安な点については「未経験で受け入れてもらえるか」が、73%で圧倒的な理由のトップとなっている。それでいて、転職先選びで重視する点のトップは「給与」となっており、転職成功リスクが高い選択をしている矛盾も見受けられる。

今後、高齢化がさらに進み、人材不足が深刻化する中で、有能な人材の奪い合いが激化する。そこでは、他にない強みが大きな武器になる。それは例えば、経理出身のプログラマーでも、研究畑を歩んできたWEBデザイナーでも、ライター出身のマーケッターでもいい。つまり、いまの仕事を磨き上げ、さらにプラスαが出来れば、それは大きなアドバンテージとなる。不安が先行しがちな異業種転職だが、ちょっとひと踏ん張りで状況は一気に好転するハズだ。

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