働き方

パワフルママワーカーの夜のストレス解消は一人晩酌

投稿日:2016年9月6日 / by

ビジネスウーマン自撮Deレポート ~私の職場~

File.4 顧客コミュニケーション企画 海野 容子さん(36)

絶妙なさじ加減で実現するママワーカーのワークライフバランス

仕事中の海野さんはとにかくパワフルだ。足裏の角質ケア商品、「ベビーフット」を企画販売するリベルタで、顧客コミュニケーション企画部門に所属。その名の通り、顧客の声から製品の課題や改善ポイントなどを探りながら、より良いサービスを考案し、満足度の向上に結び付けている。職場では常に全開の海野さんは逞しい女性ワーカーにしか見えないが、家に帰れば、5歳の愛娘が待つママワーカーだ。

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一体、仕事と家庭のバランスはどう調整しているのか。海野さんが明かす。「仕事では全力で魂を込めてやること。その上で、やっぱりある程度抜くことだってあります。その辺りのバランスを心がけています。仕事はもちろん、育児・家事を含め、すべてを全力でやってしまうと自分自身のバランスをくずしていまい、誰も幸せにできない。そこで、仕事・育児→自分→家事の優先順位で、それぞれの中でも頑張るところと抜くところのバランスを絶妙に保つように心がけています」。

たまったストレスは昼夜の飲食で解消

ママワーカーにとって難しい、仕事と家庭の力の入れ具合を常に意識し、絶妙に保っているからこそ実現する、オフィスでのパワフルな仕事ぶり。こんな海野さんだから、仕事における悩みももちろんあるが、どちらかといえば“贅沢”な印象だ。

「たくさんたくさんやりたいことがあって、いつもあふれてしまっています。すべてを全力でやりきれないもどかしさを常に抱えながら、仕事もオフも自転車操業状態です(笑)」と苦笑する海野さん。確かに悩ましいかもしれないが、仕事が辛く、つまらないと感じながらストレスを溜めるビジネスパーソンと比較すれば、お手本にすべき前のめり感といえる。

毎日全力のパワフルな海野さん。無縁のようだが、やはり人間、ストレスは溜まる。そんな時は、スッパリ切替え、全力で楽しみ、心を癒しながらエネルギーを蓄える。仕事中は、気の合う同僚とちょっと豪華なランチ、夜はひっそりと一人晩酌。まさに絶妙な使い分けで、悪いバイオリズムを無理なく整える。

「ランチは私の中で1日で一番楽しみな時間。平均1000円の予算で、同僚や部署のメンバーと食べるのが楽しみです。帰宅後は、子供が寝た後が私の唯一の自由時間。一人晩酌しながら、ボーっと趣味のアクアリウムを眺めたり、ネットで衝動買いしたり…。それがストレス解消になっています」。

オフィスで全開のパワーを、昼と夜の飲食時間で癒し、仕事への活力を充填する。冒頭の発言通り、絶妙なタイミングとさじ加減で、海野さんは、心と体のバランスを無理なく調整し、仕事へのエネルギーを最適化する。

色の違いでプロジェクトを見分けるからいつもスッキリ

色の違いでプロジェクトを見分けるからいつもスッキリ。時間に追われるママワーカーの秘密兵器だ

それにしても頑張っている人にありがちな力み過ぎ感がまるでない海野さん。それは、無理なことは無理という自然体であることが要因かもしれない。象徴的なのは、海野さんのライフプランだ。時間に追われるママワーカーながら、驚くほど柔軟性がある。人生で何が大切か、しっかりと優先順位付けができているからこそなのだろう。

「ライフプランとして、具体的に何歳でこうなりたい、などはありません。子供といると生活と遊びと学びが隣り合わせで面白いし、私にとっても刺激になったりします。新しいものに触れた娘の反応が新鮮で面白かったり、私には考え付かない解釈をしていたり。そんなことに気づけるように生活をしていきたいです。子供の成長とともに、私も成長していきたいな、と思うので、子供のことばかりにならず、仕事や自分自身のことも大切にして、その時の状況によって一番みんなが幸せな選択をしていきたいです」。

子どものため、家族のため…。ともすれば、ママワーカーは意識が自分以外に偏重し、肩に力が入り過ぎて結果的に苦しむケースが少なくない。だが、ママだって自分を大切に考えるのは当然だ。もちろん、こどもも大事。仕事も大事。欲張りでなく、うまくバランスを取ることで、充実した毎日を送ればいい。海野さんの人生の歩み方は、悩めるママワーカーにとって、目からうろこのようなひとつのロールモデルとして、参考にできるのではないだろうか。

 

 

 

 

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