働き方

悔いなく気持ちよく会社を辞めるために必要なこと【瓦の目】

投稿日:2016年10月14日 / by

職場を去る時の理想のカタチとは

どんな形で職場を去るのが理想的なのか。悔いなくやり切った、十分に会社に貢献した、体力の限りやり抜いた…。終身雇用制は崩壊したが、未練がましくしがみつき、居れるだけ居るというのはみじめだし無様だ。できることなら、十分にやり切ってなお、必要とされるうちに去る。それが理想と個人的には思う。

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さきごろ引退表明した巨人の鈴木尚広。その野球人生の最後は、なんともすがすがしく、かっこよかった。「スッキリ、の一言に尽きる。もう悔いはない」。爽やかにそう言い切って球界を去った。ケガに苦しみながらも、足を武器に“走りのスペシャリスト”として大活躍。スター揃いのジャイアンツの中で、地味ながら確実に戦力として20年間ダイアモンドを駆け巡った。

通算228盗塁は球団歴代3位。その内132が代走でのもの。盗塁成功率8割2分9厘は、200盗塁以上では歴代1位の偉業。今年の成功率はなんと100%だ。高橋由伸監督は「当然、来年も戦力と考えていた」と驚きの表情で語ったそうだが、当然だろう。

気持ちよく辞めれれば、次の心配は無用

野球人なら、先発フル出場が理想かもしれない。代走要員となれば、腐っても不思議はない。だが、鈴木は腐るどころか輝き続けた。職場にはやりたい仕事がないと腐っているビジネスパーソンが少なくない。「愚痴をいわず、だまって目の前の仕事に集中しろ」と上司に叱咤される。その時、何を思うのか。悔いなく職場を去るためには、常に自己を客観視しながらプロフェッショナルとして、どんな状況でもベストを尽くすことが最低条件といえるだろう。

次の予定は未定という鈴木。何かをやり切った人間には必ず次が向こうからやってくる。心配は全く無用だ。今度はどんな場所で、どんな形であの輝きをみせてくれるのか。非常に楽しみだ。

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