働き方

パワフルママワーカーがストレス解消に仕事中トイレでしていること

投稿日:2016年11月15日 / by

ビジネスウーマン自撮Deレポート ~私の職場~
File.8 PRマネージャー潮田沙弥(29)

ママになり、働く“制約”が出来て気づいたこと

働く女性にとって、出産は大きな分岐点となる。ランサーズでPRマネージャーとして活躍する潮田さんは、出産後わずか4か月で職場復帰。同社で、出産も職場復帰も第一号となった。相談相手も少ない中で、出産前のパワフルさをキープしつつ、制約の中で密度の高い仕事をすべく、悪戦苦闘の日々を送っている。

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「やはり、時間に制限があることですね」。潮田さんが開口一番、口にしたのは、この言葉だ。出産後、こどもを保育所に入れられなかったこともあり、わずか4か月で職場復帰。ママワーカーとして働く中でいま、時間が有限であることをしみじみと実感している。

「今までは無限に時間があると思っていました。朝昼夜問わず、自分の時間があり自分の好きなときに仕事をして、好きなときに出会いたいときに人に会えると。子どもが生まれて仕事に復帰した瞬間にそれは、全くできないことに気づきました。やり方を変えなければ、自分の仕事の質もモチベーションも担保できないことを感じています」と潮田さんは、ママになって初めて働き方と真摯に向き合い始めたと明かす。

現在、子育てのため、勤務は10時から16時の時短シフト。だが、マネージャーでもあり、仕事のミッションは以前と同じ。仕事量が減るわけでもない。つまり、働き方を工夫するしか、以前と同じアウトプットは難しい状況にある。復帰後の潮田さんは日々、<どうすれば時短の中でこれまでの成果を出せるのか>を意識して働いてきた。そして辿り着いたのが、2つのこだわりだ。

限られた時間で結果を出すための2つのこだわり

「『私がいなくても回る仕組み』と『私がいるからできるプラスα』にこだわっています。前者については、子供が4ヶ月で職場復帰をしたのですが、保育園で次から次へと風邪をもらいずっと風邪を引いています。呼び出しや、熱で会社にいけないことも多くあります。その為、業務は極力オペレーション化。メンバーが動ける状態を作るようにしています。テレワークでも情報連携をし、スムーズに業務が進められるようにしています。後者は、広報の仕事ならではかもしれませんが、とてもクリエイティブな要素が必要になります。アイデア勝負というのでしょうか。自分がいるからこそ、新しく生まれる価値やコミュニケーションが増えるよう企画を練って取り組んでいます」と潮田さん。時間を気にせず職場にいられた頃なら考えられない働き方を実践し、制約に抗っている。

新しい働き方の実現を目指し、クラウドソーシングで働き方改革をけん引するランサーズ。昨今は、政府による働き方改革がスタートし、「フリーランスを働き方の選択肢に」という声も大きくなっている。こうした流れは、それを後押しする同社にとって、何よりもうれしい展開だ。「働き方に関するここまで動きは、まさに変わろうとする瞬間。そこに関われていることは仕事をしている喜びが感じられますね」と潮田さん。ママになってからは、日々目が回るような忙しさだが、こうした瞬間に巡り合う喜びが、苦労を水に流してくれる。

時間と場所に縛られない働き方でフル稼働しているiPhoneは完全に必需品

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ママワーカーになった潮田さんは、責務はそのままに時間の制約などもあり、体感的には確実に忙しさが増している。だが、精神面は格段に充実している。それはやはり、愛息の存在だ。ママとしての自覚、責任感、そして愛情。強固な息子への思いが、ストレスや苦労を吹き飛ばしてくれる。

「まだまだ模索中で全然ですが、自分が自分らしく働ける選択肢を拡げていくことがより豊かな生きがいにつながるのではないかと考えています。そうなれるよう、試行錯誤を続けていきたいですね。こうしたことを意識できるようになったのも、子育てをしながら働いて初めて考えるようになったこと。だから息子には感謝しています。ストレスが溜まってきたら、仕事中トイレに行って息子の写真を見て癒されています。その点でも息子には感謝ですね」。そういってほほ笑んだその顔は、逞しい女性マネージャーではなく、完全にやさしいママの顔だった。

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