働き方

人事評価と紅白選考基準【瓦の目】

投稿日:2016年11月25日 / by

「なぜ」が多かった今年の人選

大みそかの風物詩、紅白歌合戦の出場歌手が発表された。例年以上に、当落に関するトピックが目を引いた印象だ。和田アキ子、EXILEの落選。宇多田光の初出場、大竹しのぶの選出など、意外性とドライな側面が入り乱れた人選は、NHKのしたたかさがかえって際立つ結果にもみえた。

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もちろん、それなりの選考基準はある。知名度、貢献度があってもヒット曲がなければ駄目よという「1年の活躍ぶり」、それがなくても、あの人がいないと紅白じゃないという「世論の支持」、そして、NHKによる「番組の企画・演出」。このいづれかにフィットしなければ、和田氏の様な事も十分あり得る。逆にどれかに引っかかれば大竹氏のようなこともある。多くのアーティストが目指す舞台なのだから、一定のラインがあるのは当然だろう。

 人事評価はしょせん他人の評価

企業の人事評価では、たいていの人が評価を不当に感じる。自意識過剰というよりは、評価の全体像を俯瞰できていないからだ。紅白でいえば、本人が「1年で活躍した」と思っていても、本業の歌でなければ、正当な評価はできない。番組の演出ということでいえば、たまたま2016年は演出上、必要がなかったということもあるだろう。金爆などは、その典型だろう。代わって滑り込んだの誰だ、と推測するのも出場歌手発表後の乙な楽しみ方かもしれない。

最もナゾなEXILEの落選については、黒いうわさも飛び交った。それが原因かはともかく、純白でなければアウト、という暗黙の基準があるのかもしれない。この辺りは、企業の人事評価でも十分にあり得ることだ。「何故トップ営業マンが‥」。そろそろ1年を振り返る時期だが、「自分は頑張った」。でも、思ったような評価はされない。そんなことはいくらでも起こり得る。一喜一憂するのはそこじゃない、と認識しておくべきだろう。

ちなみに、紅白の裏の枠として、SMAPが電撃出場する可能性は非常に高いと信じている。出ない障壁があるとすれば、その結果、全ての注目を奪ってしまうことに配慮する、SMAPの出場アーティストに対する気配りくらいしか思い浮かばない…。

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