働き方

目標達成できない人の残念な思考メカニズム

投稿日:2015年10月13日 / by

目標達成できる人とできない人の違い

高給取りになるにはそのラインを体験するのもひとつの手(平城氏撮影)

高給取りになるにはそのラインを体験するのもひとつの手(平城氏撮影)

私達は多かれ少なかれ、何らかの目標を設定して生きています。ところが、目標を達成できる人とできない人がいます。その違いは何か?

例えば、今現在年収500万円のサラリーマンの方の自己イメージは、年収400万円の自分 < 今の自分 < 年収600万円の自分という感じです。

これはどういうことか。年収が400万円から600万円の範囲で上下しているうちは、安心して生きることができますが、この範囲を超えると、とたんに不安になるのです。

具体的には、『今年頑張らないと、来年から年収が300万円台に落ちる』という状況になれば、とても不安になるので、必死で頑張るようになります。これを、『下向きに振れる不安』と呼びます。

一方で、年収700万円の転職の話が舞い込んで来たとします。現在の500万円より、200万円も高くなるので、(果たして私にこの仕事が全うできるだろうか? もし全うできなければ、クビになって食い扶持がなくなってしまうかもしれない…。)という不安に襲われます。

その結果、そもそもその仕事に応募しなかったり、面接に合格しても辞退することになります。これを、『上向きに振れる不安』と呼びます。

つまり、私達は、自分が持っている『自己イメージ』から、下向き、上向きにも振れる場合に不安を感じるということです。

なお、下向きに振れ続けてしまうと、最終的には生存の危機に直面することを本能レベルで理解しているので、そこは踏ん張りますが、上向きに振れなくても、生存の危機には直面しないので、結果的に現状維持の道を選択していることが多いのです。

目標達成できない人によくある行動パターン

よくあるパターンとして、私のセミナーでは、お金の稼ぎ方を裏の部分まで含めて再現性のある形でお伝えしているにも関わらず、そのとおりに実行する人と、実行しない人がいます。

結果が出ないのではなくて、そもそも実行していないのです。よ~くその人達の行動を観察していると、無意識レベルで『上向きに振れる不安』を抱えていることがわかりました。

私達が目標を達成するためには、この『上向きに振れる不安』を克服しなければなりません。

では、この『上向きに振れる不安』をどのように克服することができるか? それは、『自己イメージを無理やり引き上げる』ということです。

仮に年収500万円の人がどのようにして年収1,000万円にまで自己イメージを引き上げれば良いかというと、

年収1,000万円の人たちのコミュニティーに入る

年収1,000万円の人に会ってみる

年収1,000万円の人と行動してみる

年収1,000万円の人と同じ消費行動をしてみる

といった行動をとっていきます。すると、自分自身も次第にそれが当たり前のように思えてきます。

なかなか目標を達成できない場合は、一度この『自己イメージ』をチェックしてみてください。そして、自己イメージを引き上げるにはどのような方法があるか考えてみて、思いついたら書き出してみてください。


hiraosi【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。

平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
平城寿Facebook:http://www.facebook.com/hisashi.hirajo
@SOHO:http://www.atsoho.com

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