働き方

潜在保育士を積極採用する制度を開始

投稿日:2013年4月1日 / by

ママの優しさ「アート引越センター」を中心に暮らし方を提案する企業グループ、アートグループの保育事業、アートチャイルドケア(株)(本社:大阪府大東市 代表取締役社長:村田 省三)は、子育て中で一旦保育の現場から退いている保育士(潜在保育士)を「Nursery MaMa」と名付け、積極的に採用する採用制度を開始する。子育て中でも働きたい、という意欲のある保育士に安心して活躍できる場を提供するとともに、保育業界全体の課題である保育士不足の解消にも繋げたい意向だ。

対象は、小学校3年生修了前の子どもを持つ子育て中の保育士有資格者。採用後、同社が運営する全国の保育園に就労する。2013年度は全国で30名を募集する。

雇用形態はシフト制の契約社員で、対象者の希望に合わせ、月間50時間、及び80時間の2種類の雇用時間を選べ、より働きやすい制度となるよう配慮されている。給与は固定給となる。

対象期間終了後には、希望によりフルタイム勤務の社員または非常勤として就労を継続できる。同社ではこれまでにも時短勤務のパートタイマー制雇用を実施しているが、子育て中の潜在保育士に特化した制度を設けるのは初の試み。

現在、全国で保育所に入れない待機児童の増加が問題視されている。この問題は、保育施設の不足、ひいては保育士不足がもたらす社会的な課題となっている。保育士資格を有するのに、保育業務から退いているいわゆる「潜在保育士」は、全国に57万人とも言われる。全国的な保育士不足問題を解消する方策の一つとして、厚生労働省でも最近になってこの「潜在保育士」の雇用支援について取り組みをはじめている。

一度離職した保育士が職場復帰せず、潜在保育士化してしまう要因の一つとして、子育てや家庭との両立から時短勤務を希望しても、条件に見合う求人がないことがあげらる。今回の採用制度は、そうした課題を解消し、「働きたい」というニーズを喚起し、潜在保育士を顕在化させることで、保育士不足の解消を図る狙いもある。

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