働き方

定年後にうろたえないための準備とタイミングとは

投稿日:2015年7月23日 / by

定年後どう働くのか

sinior50定年を目前に控え、自分の会社員人生を振り返った時になにが頭をよぎるのか。「5年連続売り上げトップに君臨した」、「10億売り上げた」、「部長として営業部をけん引した」…。いいことも悪いこともあふれるように思いが逡巡するのだろう。だが、いわゆる定年ですっぱりとリタイアできる人は、もはや一握り。定年後、どう働いていくのかは切実な問題だ。

ユーエスエスの斧靖彦氏は、前述のように定年間際、社長からの新事業の問いかけに思うような案が浮かばなかった。社会人歴40年近くでも現実はそんなものだ。そうした反省もあり、立ち上げたのが、新事業「move50’s」だ。

「この事業が誕生したきっかけは社長の問いかけ。しかし、生まれるまでが本当に大変でした。これまで目の前の仕事をこなせば良し、の習慣で長く会社生活を送ってきたツケが出たのだと思います。今回のことがあり、初めて過去を振り返る時間を作ること、そして、これから先を見据えて何をするのか目標を持つことの必要性を強く感じました。10年、できれば15年先を見据えた働き方でないと、定年後のことなんて描けない。だから、他の人には自分のような思いはして欲しくない。少しでも早く、リタイア後の自分がどう働いていくのかをイメージできるサポートをするサービスとして、50代を対象にしたこの事業を興すことにしました」と斧氏は説明する。

スムースに定年後を迎えるためのサポートサービス

具体的には、自分を振り返ってもらい、会社任せでない自律した社員として、今後の生き方・働き方を考えてもらう。そして、そのゴールへ向かい、ともに向かっていくことを支援するサービスだ。斧氏自身がまさにできなかったことを、10年前にタイムスリップした形で助言し、いつまでも戦力として活躍できるようガイドする。

本来は、こうしたサービスがなくとも定年がチラつきつき始めた各自が、早い段階で高い意識を持ち、日々を過ごしていればベストだが、通常業務に追われ、なかなかそうはいかない。斧氏自身がそれは重々分かっている。だからこそ、体験者として自らの経験を余すことなく公開し、ある意味の反面教師として、シニア人材に明るく前向きな定年後を実現してもらうーー。シニア人材活用の活性化とともに、こうした定年後をサポートするビジネスの動きは今後、活発になりそうだ。

 

前回第五回はコチラ→定年シニアの可能性は外にあり

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