働き方

首都圏在住の中高年の4割以上が老後を悲観

投稿日:2015年6月23日 / by
オウチーノ総研調べ

オウチーノ総研調べ

老後はツラいよ。オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、首都圏在住の40~59歳男女860名を対象に、「『老後』に関する実態調査」を実施。その結果を公開した。

まず、「あなたは今、ご自身の老後に関して楽観的に考えていますか?悲観的に考えていますか?」という質問に対しては、「楽観的」、「どちらかというと楽観的」と回答した人が28.0%。「どちらかというと悲観的」、「悲観的」と回答した人が42.0%だった。20年以内に老後を迎える中高年にとって遠くない将来は、薄暗く映っているようだ。

「老後は何をして過ごしたいと考えていますか?」という質問に対しては最多が「旅」で31.9%、次いで「仕事」が26.2%、「趣味・習い事」が22.6%だった。旅行は分かるとして、4人に1人が「仕事」と答えたあたりは、将来を悲観しているゆえの結果といえるのかもしれない。

それを裏付けるような結果もある。「老後資金(貯蓄や資産など)はいくら用意していますか?」という質問に対し、老後、ゆとりのある生活を送るために必要とも言われる3,000万円を退職までに用意できる予定の人は、わずか14.7%だった。10人に1人を超える程度しか、ゆとりある老後を送る蓄財ができていないとなれば、悲観論が色濃くなるのも仕方のないところだろう。

最後の質問は、「あなたが老後の暮らしを送る頃、日本の高齢者の暮らしはどうなっていると思いますか?」。これに対しては、「今より良くなっている」と回答した人はわずか3.5%、「変わらない」が6.6%。そして、「今より悪くなっている」がなんと52.2%だった。この結果からは、悲観論の多さと同時に、諦めの様な側面も感じられ、日本の未来に暗雲が垂れ込める、嫌な印象しか受けられない…。

高齢社会については、到来が“確定”している。だから、いまからでも対策は十分にできる。数年後に当事者となる中高年が、そこへ向けて、しょぼくれている様では、良くなるものもなれない。調査対象の40~59歳は、バブル経験後、長らく厳しい期間を過ごしている。それゆえに悲観的なのかもしれない。年金や健康不安も頭をよぎるだろう。だが、下を向いていては腰が曲がり、老いが進むだけだ。

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