働き方

一億総活躍社会実現の秘策はあるのか

投稿日:2015年10月22日 / by

編集部ニシ さっそくですが、きょうは、厚労省が募集している一億総活躍社会の実現に向けての意見について考えましょう。締め切りは11月6日までですから、いま決めちゃいましょう。

お毒 なにそれ。一億総活躍社会なんて、政府が全国民に1000万円配ればいいのよ。以上。

猫田先生 バカたれ。オメェ―なんて借金返して終わりだろ。下手すりゃ男に貢いで終わりじぇねぇか。

お毒 失礼ね。それがあたしにとっていいことなんだから、立派な「活躍」でしょ。

毒舌家

編集部ニシ まじめにやりましょう。テーマは3つ。(1) 全産業の生産性革命の実現 (第一の矢:希望を生み出す強い経済)、(2) 希望出生率1.8の実現 (第二の矢:夢をつむぐ子育て支援)、(3) 介護離職ゼロや生涯現役社会の実現 (第三の矢:安心につながる社会保障)。これらを実現するための意見です。

へん0お毒 (1)は残業罰金制の義務化(2)は子ども産んだら一人当たり300万円支給(3)は定年制の廃止。どう、まじめに考えたわよ。

編集部ニシ ありきたりですね。実現するための財源とか課題が多過ぎです。私は(1)は、業務時間&報酬の固定がいいと思っています。これは例えば8時間と決めたらその中で必ず納品する。報酬も固定です。例えば8時間で1万円なら1万円。ただし、早く終わったらそれでもOKとするんです。要するに、早く仕事すれば得する仕組みです。(2)は、財源の問題はありますが、産んだ人にはたくさんお金を与えるでいいと思います。加えて、企業も子だくさんには働き方の面で全面バックアップするというのも欲しいですね。(3)は、シニア版シリコンバレーを田舎につくって、老人の移住と雇用創出を促進するってのはどうでしょうかね。定年を延長する形の生涯現役より、培ったスキルを活かせる新たな場を提供する方がやりがいもあるし、気分転換になっていいと思うんです。地方への嫌悪もないでしょうし。

nekodaBup猫田先生 ワシは(1)は週休3日制の導入(2)は子ども3人産んだら住まいを提供(3)は企業マスターズの創設、だな。

編集部ニシ (1)と(2)は分かりますが、“企業マスターズ”ってなんですか?

猫田先生 まさにプロゴルフのシニアと同じで一線を引いた人材が、現役と同じように会社を経営するんだよ。ニシのは老人のキモチを分かっちゃいねぇよ。やっぱりしらねぇ土地は嫌がるもんなんだよな。ワシのは、あくまで一線を退いたシニアが、会社のバックアップで“起業”するんだ。といっても、やることはこれまでと基本は同じ。実績やノウハウはバツグン。ないのは体力だけだから、結構いけるじゃないかと思ってんだよな。現役組と売上げ対決するのもいいんじゃねぇか。優秀な人材は、現役組の役員への道あり、なんてインセティブをつけるのもいいかもしれんな。希望者のみでな。

編集部ニシ なるほどね。単に定年延長じゃ、モチベーションが下がりますが、シニアだけで同じように会社を運営するならイキイキできるかもしれませんね。なによりリスクが少ないのがいいですね。

お毒 オカマの立場でいわせてもらえば、確かに一定の属性の人種を集めてコミュニティをつくってイキイキさせることは悪くないけど、本当の願いは、アタシみたいなゲテモノでも誰もが普通に受け入れてくれる社会ってのが「一億総活躍社会」だと思うの。だから、プロセスとして世代や性別を分けるのいいけど、長い目で見ると微妙に思うわね。

猫田先生 同意する。ただ、スキルや力の差はある程度区切った方が、よりパフォーマンスは発揮できると思うんだよな。だから、会社経営なんかはシニアに分けることでかえって、潜在力が発揮されるんじゃねぇか、って期待があるんだよな。逆に出産のことなんかは価値観の問題もあるから、インセンティブで個々の判断に任せるって形がいいのかなって思うぜ。

ニシ みなさん、きょうは珍しくまじめにありがとうございました。いただいた意見を参考に、厚労省へメールで応募しておきます。採用されたら、スナック「ポイズン」で祝杯をあげましょう。

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