働き方

現役高校生社長による、中高生のためのプロジェクト支援プラットフォームがスタート

投稿日:2013年12月5日 / by
三上氏

現役高校生社長の三上氏が見据える先は日本の未来だ

現役高校生社長による中高生専門プロジェクト支援プラットフォーム『BridgeCamp』がスタートした。(株)GNEX(本社:東京都品川区、代表取締役:三上 洋一郎)が運営する。

『BridgeCamp』は、中高生の企画・立案したプロジェクトに対し、社会人から各種サポートを調達できるサービス。資金調達に特化した従来のクラウドファンディングと異なり、同プラットフォームではさらに幅を広げ、人材・資金・資材・場所の調達が可能になっている。

「中高生という年層は、自己表現を必要とする年代にかかわらず、そういった場所は学校くらいしかないのが現状。ほかの場所といっても学校の制約を多く受ける。クラウドファンディング等のサービスを中高生が利用するのは、資金管理などシステム面から若干難しいが、運営主体が中高生のためサポートしやすい」と高校1年生の三上社長は設立の背景を説明する。

同プラットフォームの最大の特徴は、“プロジェクトに対して支援された資金に手数料を課さないこと”。手数料分は、提携企業からのスポンサー料により賄う。提携企業にとっては『BridgeCamp』を通じ、中高生へのヒアリングや定期的に開催されるイベントへの参加機会を得ることができ、マーケティングや周知を図ることが“リターン”となる。中高生にとっては現役で活躍する社会人や成長中の企業と実際に交流できる場となり、モチベーションの向上や将来の夢の決定への一助となる。

使用法はいたってシンプル。まず、サイトに登録してアカウントを取得する。アイディアや企画を考えた中高生は「起案者」として申請する。これに対し、賛同した一般の登録ユーザーは「サポーター」として、資金や場所などを援助する。資金のない学生の場合、人材として「プロジェクト」に参加することも可能だ。

 

中高生による中高生のためのプロジェクト支援プラットフォーム

中高生による中高生のためのプロジェクト支援プラットフォーム

いまではこうしたインターネットを活用したプロジェクト支援プラットフォームは少しずつ広がりをみせ始めているが、〈中高生が中高生のために〉という点で、その意義も価値もまるで違う。三上社長は、開発の背景として「社会に出たときに何をしたらいいのか分からない中高生が多い。やりたことをやってみる機会を与え、自分自身のこと、将来のことを深く考えるきっかけにしてもらいたい」と述べている。

若者の就職難が相変わらず続く中、スタートアップへの機運も出始めている。そうした土壌をさらに強固にするだけでなく、教育のありかたにも一石を投じる可能性を秘めるアクションだけに成り行きが注目される。

なお、同社では、目標数値として今年度は、ユーザー数3,000人、プロジェクト数10件、連携企業5社を掲げる。また、2014年春には『BridgeCamp』アイディアコンテストを開催し、選抜されたアイディアを一定期間全面的にバックアップする中高生特化型支援プログラムの開催を目指す。

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