働き方

平成生まれで「仕事ができる」のは1割未満!?

投稿日:2013年10月23日 / by
平成生まれ新人

平成生まれの新人は控えめ?

平成生まれの9割は、仕事が出来ない!?。生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、平成24年4月に入社した、平成生まれの22~25歳の若手ビジネスパーソン500名を対象に、「仕事における情報収集」に関する意識・実態調査を行った。

「自分は仕事ができると思いますか?」の質問に対しては「できると思う」と回答した人はわずか8%という結果になった。そう感じる具体的なシーンとしては、「お客さんの質問にすぐ答えられないとき。(23歳・男性)」、「専門用語が出てくるたびに、調べるか尋ねるかをしないと仕事が進められないとき。(24歳・女性)」など、社会人としての経験不足や知識不足に起因する回答が目立った。

「自信がない」ポイントについては、業界知識・商品知識・時事知識などのいわゆる「ビジネス知識」を挙げた人は68%で最も多く、「コミュニケーションスキル」(57%)、「マナー・接遇」(57%)、「パソコンスキル」(47%)などを上回った。

さらに、「仕事をしていて、自分の知識不足(業界知識・商品知識・時事知識など)を感じることはありますか?」という質問に対しては、92%が「知識不足を感じる」と回答。中でも知識が足りないと感じる分野として「業界知識」(66%)が最も多く、次いで政治・経済・トレンドなどの「時事知識」(40%)となった。

では、知識不足を補うための手段として「普段から十分な情報収集ができているのか」。その質問に対しては「できている」という回答は8%にとどまり、69%と7割近くが「情報収集はしているが、十分とはいえない」と答えた。

情報収集源としては、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを通じて「WEB」を活用している人が81%と最多。また、ニュースアプリ、情報アプリなどの「アプリ類」も45%の人が活用している。

なお、閲覧するWEBサイト・アプリとして一番多かったのは「ポータル系サイト」で84%。そのほかでは、「まとめ系サイト」(51%)の利用者が「無料ニュース系アプリ」(38%)の利用者を上回り、WEBでの情報収集に慣れている世代ならではの傾向が見られた。

一方、紙メディアに関しては「新聞」を毎日チェックしている人は17%と2割に満たない結果となった。同時に、約3人に1人が「定期的にチェックしたいと思うが、できていない」媒体であると回答。そのほか、TVについても、「毎日チェックしている」人は27%にとどまった。

こうした結果を受け世代・トレンド評論家 牛窪 恵氏は「この平成生まれのゆとり世代は、90年代のバブル崩壊以後、日本の右肩下がりの時代しか見ていない世代。バブル世代などの上の世代に比べると、競争を良しとしない傾向が続いています。そのため、周囲との競争に勝って大きな成功体験をしたり、それによって自信を得たりする機会が少なかったのではないかと感じます」と分析。その上で次のように情報収集のポイントをアドバイスする。

「忙しい若手ビジネスパーソンにとって、日々の情報収集には、WEBやスマートフォンが必要不可欠。ただし、WEB上にはさまざまな情報があふれているため、情報源が不確かなものもある点には注意が必要です。情報の確度を考えると、やはり上の世代からも信頼が高い、新聞や雑誌などの紙媒体で配信される情報にも気を配ることがポイントと言えます。大事なことは、自分が何について知りたいか、何のために得たい情報なのかを具体的にイメージした上で活用すること。それによって、効率よく、自信につながるような情報収集ができると思います」。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について