
ひらめき系アイディアでも資金集めが可能なサービス
「これをやったら儲かるのに」、「これがあったら便利になるのに」…優れたアイディアを持つ個人や企業は結構ある。しかし、飲み屋で友人や同僚に話し、同情交じりに褒められて終わるパターンが関の山。その最大のボトルネックが資金だ。
エルビラホールディングス(株)がこのほど開始したクラウドファンディングプラットフォーム【URARA21】は、これまで深く踏み込めなかった事業性の高い業態に関しても掲載を可能としている。従って、思い付き程度の小さなアイディアでも、形にする資金集めの土俵に上がることができる。
仕組みはシンプルだ。プロジェクトオーナーがサイト上にプロジェクトを投稿する。閲覧した人が興味を持ち、資金提供してスポンサーになる。金額が目標に達すれば、支援金が決済される。ただし、1円でも満たなければ、支援金は支給されない。とはいえ、チャンスすらなかったアイディアに同サイトが、息を吹き込む可能性があるわけだ。
残念ながら、目標額に達しなくても落ち込む必要はない。思ったほどのアイディアでなかったことが、シビアな第三者の目によって明確になる、つまり、資金ゼロで立派なテストマーケティングを実施できるワケである。自分の未熟さを真摯に受け止め、さらに磨きをかけて、何度でも再チャレンジすればいい。
ネットの進化により、誰もが簡単に低リスクで事業を始めることが可能にはなった。だが、やはり、それなりの資金がないとまだまだスケールの大きなビジネスへとはもっていきづらい面がある。そうした時に、そのアイディアが実際にはどれほどのものかを知る意味でも、こうしたサービスの存在意義はあり、利用してみる価値は十分にあるだろう。