働き方

柔軟な働き方の導入が人材流出を防ぐ

投稿日:2014年1月31日 / by

tokkuri先進的なワークプレイス・ソリューションプロバイダーのリージャス(本社:ルクセンブルク)は、働く場所や働く時間帯を選択できる仕事の仕方「フレキシブル・ワーキング」に関するグローバル調査を実施。その結果を公開した。

 調査は世界50ヶ国、20,000人以上を対象に実施。結果からは、柔軟な働き方を取り入れることが人材確保に大きく寄与することが浮き彫りになった。

日本のビジネスマンは66%が「フレキシブル・ワーキングを企業が導入すると、従業員の離職率を低下させる」と回答。さらに78%が、類似した分野の仕事であるならば、フレキシブル・ワーキングを実践できる仕事場を選択すると答えた。

 優秀な人材に対し、企業は、金銭面への優遇で引き留めを図りがちだが、この結果からは、お金だけが人材引き留めにつながるとは限らないことを示しているといえる。むしろ、フレキシブル・ワーキングが金銭面以上に重要視されているとも取れる結果だ。

企業運営において、従業員の雇用継続は最優先事項のひとつとして考えられている。なぜなら、採用コストは決して安くないからだ。イギリスの人材会社・CIPDによれば、従業員一人が離職することに対して4,625ポンド(約80万円)、マネージャーや専門職員になると5,000ポンド(約85万円)ものコストがかかると推定している。

 新規の採用コストを削減し、優秀な人材の雇用を継続させることが、企業にとってコスト面でも戦力キープの面でも重要であることは明白だ。ワーカー自身がフレキシブル・ワーキングを望んでいることが分かるこの調査で、企業がそうした働き方を導入することが、いかに効果的な手法のひとつであるかが、浮き彫りになったといえる。

また、グローバルの調査結果も公開されている。それによると、ビジネスマンの56%が、フレキシブル・ワーキングを導入した企業では、従業員の会社に対するロイヤリティが向上すると回答。一方で、ビジネスマンの52%が、フレキシブル・ワーキングを実践できない職場への就職を断っていると答えた。さらにビジネスマンの53%が、前職でフレキシブル・ワーキングを実現できていたならば、その仕事にもっと長く留まったと回答している。

これらの調査結果を受け、リージャス日本法人である日本リージャスの代表取締役、西岡 真吾氏は次のように総括する。「優秀な人材を雇用することは企業運営上の重要な要素のひとつですが、どの企業もその雇用のために多くの給与を用意できるとは限りません。優秀な人材の離職を食い止めることも雇用を継続させるための重要な方法です。企業がフレキシブル・ワーキングを導入することは、低コストで実施できる優れた雇用対策のひとつの方法なのです」。

 

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