働き方

グローバル化で失敗しない海外現地法人展開【グローバル化が加速する働き方革命】

投稿日:2014年3月25日 / by

日本型クラウドソーシング

重要なのは現地化

グローバル化の一般的な動きとしては、海外に現地法人の開設がある。3極化するワーカーの中でグローバル志向タイプは、こうした部門を担うことになるだろう。日本は海外展開で過去に失敗を繰り返している。では同じ轍を踏まないためにはどうすればいいのか。リクルートワークス研究所の戸田淳仁氏は次のようにアドバイスする。

「現地化することが重要です。つまり、日本人が上に立って指揮を執るスタイルでなく、あくまで現地の人材を主体にし、日本人は日本人にしかできないこと、例えば日本本社との連絡役などの役割を担うことです。当然ながら現地化するには時間がかかりますが、それを目指していくことが、グローバル展開において、失敗するリスクを低下させるやり方といえるでしょう」。

これまでは、現地に乗り込んだ日本人が日本流のやり方で、現地の人員を指揮し、現地での支持を得られずに失敗に終わる事例が多かった。郷に入っては郷に従え。ごく当たり前の作法だが、地球をひとつの塊とみるグローバルの真意を考えれば、そうした対応ができなければ、取り残されることになる。

現地の人間を日本で採用し、英才教育ののち、現地へ派遣する例も例外でない。結局は日本流で指揮を執るため、現地では反発を食らってしまうケースも中にはみられる。主従関係以前に、現地の文化や風習を受け入れる。この姿勢がなければ、グローバル企業として持続的に展開していくことは難しいということだ。

ひとつになる感覚が成功のキー

服従させるわけでも単に迎合するだけでもない、ひとつになるという感覚。学歴や語学力や日本での実績でなく、真のグローバリゼーションを体に染み込ませた者だけがグローバル社会で活躍することができる。とりわけ日本人にとっては弱い部分だけに、流れに乗るなら、相応の準備と覚悟が必要となる。

インターネット網をフル活用し、世界中の優秀な人材とチームを結成し、大企業を凌駕する実績を出し続ける企業も出始めている。日本での成功を海外にも広めるというスタンスでなく、世界の優秀な人材とつながり、世界に対峙するというスタンスだ。もはや、そうした環境は整備されており、今後急速に拡大する可能性がある。

グローバル化によって何が起こっているのか…。それはその言葉通り、地球規模で一つになろうとしているのである。そこでの基準は、肌の色でも言語の違いでも文化の違いでもない。差異を意識せず、必要な人材とつながれる能力であり、それを統率する力だ。働き方の変革を進めるなら、こうしたことを指標とし、追求することで、その道は明確になるだろう。

第3回:進むワーカーの三極化
第2回:グローバル化で起こっていること(後編)
第1回:グローバル化で起こっていること(前編)

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