
不調な時でもブレないための心構えとは
業績が悪い時の考え方
『平城さん、最近お客さんからの受注がキャンセルになったり、お金に余裕が無いと言われたりして、受注が減少しています。どうしたら良いでしょうか?』という質門を受けました。

不調な時に持つべき視点(平城氏撮影)
私の答えはシンプルです。
・そもそも市場選びが間違っていた
・市場選びは間違っていなかったけど、市場が縮小した
ということです。
もっとストレートに表現すると、
・そもそもお金が無いお客さんを相手にしていた
・既存のお客さんの業績が悪くなった
ということです。
視点を変えることがスランプ回避につながる
つまり、『市場でのお金の回りが悪くなった』ということです。自分自身は何も変わっていないのに、市場の環境が変わると、受注が減少してしまいます。悪いのは自分ではなく、市場なのですが、『自分が悪いのかな?』と誤解してしまう方が多いようです。
その結果、何をしたらいいかわからなくなり、どんどんスランプに陥っていく。。このような時にどうしたらいいか?
それは、『意識的に市場を変える』ということです。
株式市場でも、下げ相場で勝負するよりも、上げ相場で勝負する方が勝率は遥かに上るように、ビジネスにおいても、景気の悪い市場を相手にするよりも、景気の良い市場を相手にした方が、遥かにやりやすいです。
では、景気の良い市場を見つけるにはどうしたら良いか? いつの時代でも、どんなに不況の時でも、儲かっている人・業種は必ずあります。自分自身の調子が悪い時は、視野が狭くなってしまい、うまくいかないことばかりが目についてしまいます。
その結果、『負のスパイラル』に陥ってしまいます。そういう時は、意識的に他の分野に目を向けるなど、気分転換をすると、『新たなチーズ』が見えてくることになります。
私自身も、システム開発事業をメインに展開していた頃、リーマンショック後に顧客からの受注が一気に落ちたことがありましたが、レンタルサーバ事業にシフトしたことで、その後安定した収益を上げることができるようになりました。
『環境はいつかは変わる』という前提を持って、常に自分の視野を広くしておくことが、ビジネス社会で生き残る重要な要素だと思います。
【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。
平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
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