働き方

職場の取り組みがイケているかを知る大胆な方法

投稿日:2015年8月6日 / by

職場活性化を表彰するイベントを今年も開催

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このプロジェクトに応募することで、自社の施策がイケているか判別できる?

職場を活性化する取り組みを表彰するプロジェクト「グッド・アクション」が2015年も開催される。(株)リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社:柳川昌紀)が運営する社会人のための転職情報サイト、「リクナビNEXT」が実施する。企業の応募期間は2015年9月15日まで。

昨年初開催された同イベントは、働き方の多様化が求められる現代に、その実現へ向けた各企業の取り組みを募るプロジェクト。いわゆる企業を表彰する他のイベントが、業績や企業規模などを重視するのが主流であるのに対し、同プロジェクトは、業績や規模を特別視せず「これなら自分たちでもできる」と思えるレベルの施策も対象とし、表彰の可能性がある点で一線を画す。

職場活性化に着目する背景

プロジェクトの狙いを明かす細野編集長

プロジェクトの狙いを明かす細野編集長

「リクナビNEXTを利用いただいている求人企業様から、働き方の多様化に対応したいがどう取り組んだらよいか分からない、という声を頂戴していました。こうした声に対し、現場発の取り組みに着目し、ちょっとしたことでも職場の盛り上げに貢献している事例を紹介することで、なにかきっかけやヒントを与えられればと思っています」とリクナビNEXT編集長の細野真悟氏は、開催の狙いを明かす。

「ちょっとした取り組みでも」というのは、同プロジェクトの趣旨を踏まえても重要なポイントなる。というもの、同社が実施した多様性に対応した取り組みに関する企業へのアンケート調査では、多くの企業が「重要視していても取り組めていない」という悩ましい実態が明らかになっているからだ。こうした状況を打破するきっかけづくりがプロジェクトのテーマでもあるだけに、「手軽にできる」は重要な要素なのだ。

実際、第一回となった昨年は、昼寝やフィットネスを業務中に認める(株)じげんやランチタイムに自転車を使うRetty(株)などが最終審査に残っている。ポイントは、ささいなことでも、しっかりと組織になじみ、機能していること。そこさえクリアできていれば、最終選考に残るのはもちろん、受賞のチャンスも十分ある。その意味では、同プロジェクトは、どんな規模の企業にもフラットに門戸が開放されており、“企業版アメリカン・アイドル”的要素があるといえる。

今年からウェルネス部門を新設

昨年初開催され、職場を活性化する施策が発掘された

昨年初開催され、職場を活性化する施策が発掘された

今年からは、新たに「ウェルネス部門」も創設され、高まる健康経営に取り組む企業にとっていい舞台となりそうだ。応募対象は、日本で企業活動を行う企業、団体ならどこでもOK。リクナビNEXTの活用の有無も問われない。部門は、新設のウェルネス、女性活躍促進、現場活性化、キャリア採用・活躍促進の4部門。取り組みの数には制限がなく、一社で複数の施策をエントリーすることも可能なので、どの施策がイケているのか知る意味でもどんどん応募してみるといいかもしれない。

職場を活性化する取り組みは、楽しければいいわけでもなく、練り込まれていればいいというわけでもない。大事なことは、いかに組織カラーに溶け込み、社員のマインドにフィットしているか、といえる。その意味では、型にはまらない、挑戦的で独自性の高い取り組みが集まれば集まるほど、取り組みたくても取り組めない企業の背中を押すことになる。さらに、そうした動きが増幅していけば、多くの企業の活性化につながり、日本全体に漂うモヤモヤ感を吹き払うパワーへもつながっていくかもしれない。

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