働き方

志ある者が集まる“秘密基地”

投稿日:2014年5月23日 / by

仕事を加速させ目的実現を加速させるワークスペース

執務スペースは、あくまで仕事場として設置

執務スペースは、あくまで仕事場として設置(HUB Tokyo提供)

鉄の扉を開けると、空気が一変する。そこに広がるのは、カフェのような居心地のいい空間だ。“志あるチェンジメーカーが世界へとつながる秘密基地”として開設された。入り口と中のギャップは、まさにその“イメージ通り”。内部にいるとそこがもとは印刷工場だったとは、なかなか想像できない。

扉から直結する空間は、くつろいだり、フリーにディスカッションする場。メインとなるワークスペースは、実は別の扉の向こうにある。秘密基地によくある設計だが、もちろん意識はしていない。さらに別の引き戸もあり、そこにはセミナーやイベントなどが開催できる比較的大きめのマルチスペースが広がる。

「空間を目的別にすることで作業に集中できるので、きちんと分けています。メンバーはクリエティブな関係の方が多いので、そうした点には配慮しています。とはいえ、この場はまだ発展途上。あえて作り込まず、居住者とともにつくりあげていきたいという思いもあります」とHUB Tokyo共同創設者・代表取締役の槌屋詩野氏は説明する。

空間としては発展途上だが、同所には明確な目的がある。「一人でも多くの起業家を輩出する」ことだ。従って、その存在意義は、居心地よりも“そこで何ができ、なにが起こるか”にある。あえてみなで作り上げる余地を残したのは、そうすることで、個々が場に愛着を持ち、それが伝播することで、個の力が増幅されることを考慮してのもの。ノマドワーカーが、カフェ感覚でふらりと立ち寄って仕事をするような場ではないからこそ、槌屋氏はそうした“関わり”を大切にする。

メンバーを魅了してやまない空間としてのクオリティ

場所が違うだけだが、アイディアはとめどなく湧き出る

場所が違うだけだが、アイディアはとめどなく湧き出る(HUB Tokyo提供)

居心地や設備面では同所以上のワーキングスペースも数多くある。それでも同所がメンバーを魅了してやまないのは、アントレプレナーシップを刺激する質の高い知や情報が交錯する空間としてのクオリティだ。ともすれば、同様のスペースで隣の人ともほとんど口を聞かないこともありがちだ。だが、同所ではどこかで活発な会話がある。メンバーからオーナー、オーナーからメンバーへのビジネスへつながる情報が、随時雑談のような感覚の中で交換され、ごく自然にビジネスのタネが萌芽する。

「ここにはコンシェルジェサービスはありません。もちろん私どもからメンバーへ情報を提供したりもしますが、それはあくまで仲間として。その逆も同じです。ミーティングをしても『いいね』と褒め合うのではなく、言いたいことをしっかり言う。場合によっては意図的にそうした場づくりもします。ここではなぁなぁは不要。入所への特別な審査はありませんが、そうした意識を持った人が自ずと集まっていますね。いい形でメンバーみなが信頼し合えているからこそだと思います」と槌屋氏。

起業家育成を後押しするプログラムも定期的に行われている。5月からはスタッフによる英会話教室もスタートする。「HUB」の45都市に及ぶグローバルネットワークにより、世界中の「HUB」を利用できるのも魅力だ。

志あるものにとって、最高の環境が整う“秘密基地”。アイディアレベルで腰かけ入居のメンバーが、一念発起して事業化へ動き出す事例もあれば、ウェアラブル領域で全米注目のアイテムを開発したメンバーも生まれている。アイディアに力を与え、ワーカーの背中を押す見えない空気が充満する同所。単なる共働スペースではないからこその、着実な成果といえるだろう。


hubtokyo

http://hubtokyo.com/

【設備】
100人収容マルチスペース。キッチン。コーヒー、お茶無料。ラウンジ。ミーティングルームなど。
【利用料金(税別)】
・HUB WORK(フリー席・コワーキング利用):20,000円(初期費用不要)
・HUB RESIDENT(レンタルオフィス・固定席・24時間利用):43,000円(初期費用不要)
(営業時間)
平日: 9:00 am – 9:30 pm
土日: 10:00 am – 8:00 pm
▽アクセス
〒153-0063 東京都目黒区目黒2-11-3 印刷工場 1F HUB Tokyo

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