働き方

イクボス増殖で日本の景気も向上?

投稿日:2015年6月15日 / by

fatherマネージャーDは、「イクボス」になることを決めた。どうにも組織が空回りしていること感じ、半ば開き直りの決断だ。これまではガッツリ体育会パワハラ寸前上司だったD。まさに180度の転換,理由にも芯がないだけに、その道のりはかなり険しそうだが…。

まず実行したのが、定時帰宅。もともと仕事効率は良かったので、ネックは本人の意志のみ。すでに2週間実行し続けている。次は、家事の手伝い。これまでは残業当たり前、夜の付き合いも多かったが、出来る限り断っている。早く帰る分、帰宅後にたっぷりある時間で、掃除・洗濯を自分の役割として受け持つことにした。これも快調に続け、奥さまから大好評だ。

朝は子供の送迎。これもできるだけやるようにしている。子どもとは週末くらいしかまともに接する機会がなかったが、朝の送迎で距離感がグンと縮まった。まだ始めて半月だが、仕事も家庭もうまく回り、「なぜもっと早くからやらなかったのか…」と今では後悔しているほどだ。

社内でもキャラが豹変したDの好感度は急上昇し、部下からの相談も増えた。ボスの定時帰りにより、部下の残業も4割減となった。あまりの変わり様に「いつまで続くのやら…」と冷ややかに見つめる部下もいるが、そんな心配をよそに、Dはさらにイクボスとしてのレベルアップに頭をめぐらすほど、すっかりイクボス道追求にハマっている。

Dにとって最大の収穫は、家庭にもしっかり関与することになったことで上司として、視野が広がったことだ。それまでは、仕事への態度、結果しか見なかったが、各人の背後には様々な事情がある。そうしたことを一切考慮せず頭ごなしに怒鳴り散らしていたが、それがいかに配慮がなく、結果的に部下の士気低下につながっていたかなど知る由もなかった。まだまだイクボス初心者だが、いまでは全企業のボスが「イクボス」になれば、GDPが倍になるのでは、と本気で思っている。

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