働き方

長時間のデスクワークは百害あって一利なし

投稿日:2013年3月19日 / by

デスクワークに対する調査結果(株)ネオマーケティングは、全国の20代~50代のシステムエンジニア職と営業職の男性各250人を対象に『デスクワークに関する意識調査』を実施した。その結果、内勤が健康に大きな影響を与えることが分かった。

同社の調査では、営業職の場合、6時間以上のデスクワークをしている割合が21.2%なのに対し、エンジニアは86.8%。実に4倍以上の差が出る結果となっている。それを踏まえ、アンケートの結果をみていこう。

『長時間のデスクワークによって不調を感じたことはありますか』。この質問に対しては、エンジニアでは「ある」との回答が73.6%と7割を超えた。20代における不調を感じる割合に絞ると、営業が40.0%に対し、エンジニアは93.3%と大きな開きが出た。

『長時間のデスクワークによって「イライラ」や「疲労」を感じたことはありますか』(単一回答)の質問には、「イライラ」と「疲労」のどちらかを経験、または両方を経験したことある人が87.6%と約9割となった。

上記設問に対し「イライラ」と「疲労」のどちらかを感じたことがある、と回答した438人を対象に『「イライラ」や「疲労」が原因で、私生活でどのようなトラブルがありましたか』(複数回答)と質問した結果は「帰って寝るだけの生活になってしまう」(40.9%)、「休日を充実して過ごせない」(36.3%)、「友人等と遊ぶ時間がなくなってしまう」(14.8%)、「恋人や妻とケンカをしてしまう」(14.6%)となった。

では「デスクワーク」の疲労対策はしているのか。また、どんな対策をしているのか。『デスクワークでの疲労を軽減する為に対策を行っていますか』(単一回答)の質問には、「特に何もしていない」が50.6%と半数以上となった。

対策を実践している人はどんなことをしているのか。上記設問で「対策を行っている」と回答した247名を対象に『デスクワークでの「疲労」を軽減する為に行っている対策で最も効果のあった対策を教えてください』(単一回答)の質問に対し、1位は「定期的な運動」が58.3%。2位が「椅子への工夫」(16.2%)、以下3位「服装の工夫」(9.3%)、4位「PC用メガネをかける」(7.7%)、5位「インナーの工夫」(5.7%)という結果となった。

長時間のデスクワークについては、海外の研究でも寿命を縮める、運動してもその効果を相殺するなど、ネガティブなデータが報告されている。アンケートでは対策として「定期的な運動」が一位となっているものの、別の質問では「帰って寝るだけ」という回答が4割を超えている。

疲労が疲労をためる、という悪循環。それを打開するには、なんとか生産性をあげる、残業を減らすなどの根本的解決を図るしかない。恋人や妻がいるのに帰って寝るだけで、職場ではイライラする。そんな生活のために仕事をしてそのリターンは、それ以上ですか? 「椅子への工夫」や「インナーの工夫」をするなら、自分のワークスタイルについて、もう少し真剣に考えてみた方がいいかもしれません…。

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