
多言語でのデザイン・イラストの取引に完全対応した機能を追加
エフ・プラット(株)(本社:東京都港区、代表取締役:神部典之)は2013年3月7日より、同社が運営するデザイン・イラストをWEBで簡単発注できるクラウドソーシングサービス「ファーストデザイン」(http://www.fast-d.com/)に英語対応版を追加した。デザイン・イラスト取引におけるメッセージ翻訳の完全自動化は、同社の調査では世界初の試みという。
メッセージの翻訳は、無料の機械翻訳に加え、有料の人力翻訳を必要に合わせて依頼する。人力翻訳にかかる料金(英語⇒日本語の場合:23単語100円)はクライアントの負担となる。簡単なメッセージの翻訳は機械翻訳で、複雑な内容や機械翻訳で意味が理解できない場合には人力翻訳を依頼する想定。
人力翻訳には(株) Gengoが提供する「Gengo API(http://ja.gengo.com/api/)」を導入。世界中の翻訳者による訳質の高い翻訳を数時間以内に受け取ることができる。機械翻訳は39の言語に、人力翻訳は32の言語にそれぞれ対応する。クライアントが取引の始めに送信する案件内容の翻訳は、運営事務局が無料で行う。
欧米やアジア諸国では、アニメや漫画が「日本独自のコンテンツジャンル」として認知され、多くのファンを獲得している。一方で、日本のクリエイターへの制作依頼は言語の壁が障害となり、一般的にはなっていない。やり取りの完全自動化が実現したことで、多くの案件の取引が期待される。
また今回、ユーザー同士が打合せを行うシステム「プロジェクトルーム」内でのメッセージのやり取りを翻訳できる機能も追加。異なる言語を話すクライアント(顧客)とクリエイター(デザイナーやイラストレーター等)でもスムーズにデザインやイラストの取引を行うことを可能にした。
ファーストデザインは、2006年からクラウドソーシングスタイルによるサービスを展開し、多くの実績を上げている。6,500名以上のデザイナーやイラストレーター、漫画家、書家などの幅広いスキルを持つクリエイターが同サイトへ登録している。