
独立目指すサラリーマンがやりがちな勘違い

会社員が独立する近道とは(平城氏撮影)
独立を目指すサラリーマンの勘違い
世の中にアフィリエイトや転売ビジネスの情報が氾濫しています。こうしたことの影響なのか、サラリーマンの方が独立するために、必ずこれらのビジネスをやらないといけないと勘違いしてしまっている傾向があるように思います。
私はこれまでに、様々な方のアドバイスを行って来ましたが、例えば、業界経験が10年もあるサラリーマンの方が、アフィリエイトや転売ビジネスに走ったりしてしまっています。
私からすれば、全く経験もしたことのない分野に参入する場合、やはりその分野では初心者。で圧倒的に不利ですから、その方のもともとの本業を生かすビジネスを考えた方が、実は成功への近道なのです。
例えば、かなり実力と経験のあるコンサルタントの方が、『私もヤフオクやってるんです』
と言っていたりします。そうはいっても、『自分の本業をもとに、どうやってビジネスを考えたら良いかわからない』という方が多いのだと思います。このような方へのヒントとなる考え方をお伝えします。
『現在会社を経由して世の中に提供しているサービスを、いかに直接的に世の中に提供するために、どのようにすれば良いか?』と考えるのです。これは、会社の顧客を横取りするということではありません。
例えば現在会社の経理をやっている方であれば、専属の経理を雇えない小規模な会社をターゲットにして、複数の会社をかけもちしてパートタイム的にサービスを提供するなど。そして、これをインターネットを使って提供するのです。
インターネットを使って経理業務をこなせば、『ノマド化』も果たすことができるでしょう。
『経理の場合、領収証などの紙の管理があるから、やはり事務所に居ないと難しい』と言われるかもしれませんが、そこは発送の転換です。
領収証をノートに貼り付けて整理し、スキャナーで電子化する作業だけを、外注スタッフに任せるのです。そしてご自身は電子化された領収証を見ながら、仕訳作業を行っていくのです。如何でしょうか?
『ノマド経理人』の誕生ですね。<毎週水曜日更新>
【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。
平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
平城寿Facebook:http://www.facebook.com/hisashi.hirajo
@SOHO:http://www.atsoho.com