働き方

孤独の先でつかんだ大きなもの

投稿日:2013年9月25日 / by
孤独に耐える

孤独の先でつかんだ大きなもの(平城氏撮影)

サラリーマン時代苦痛だったこと

私がサラリーマン時代に最も苦痛だったこと。昼食の時の、プロ野球のペナントレースの話。『●●の打率が●割になったね』。『今日の先発は●●だから、間違いなく勝てるね』…。

グチを言い合うだけの仕事の後の飲み会もそうです。プロジェクトの打ち上げなど、達成感のある飲み会もあるにはありましたが、それ以外は殆ど参加しても、仕事仲間の交流は深まっても、将来起業を目指す私にとって、それ以上に得るものはありませんでした。

野球ファンの方は気分を害されるかもしれませんが、私は別に野球が嫌いというわけではありません。小学校の頃はソフトボールをやっていましたし、イチロー選手をはじめ、過去にメジャーリーグに行った選手は、純粋に、人として尊敬できます。

私はただ、『ステージに立つ他人の成功や失敗に一喜一憂する時間があれば、自分がそのステージに立てる人間に早く成りたかった』のです。昼食時に野球の話をするぐらいなら、ビジネスの勉強や、自分が暖めている企画を少しでも前に進めたい、そういう気持ちが強かったのです。

ただ残念ながら、会社内ではそういった、『志を持った仲間』は得られなかったのです。会社員としては優秀な人は多いのです。しかしやはり、会社へのグチは絶えず、かといって自分でリスクをとって起業して成功したい、という気概を持った人が少なかったように思います。

孤独に耐えてつかんだもの

私は孤独に耐えて自分の道を進んだ結果、今の環境を手に入れることができましたので、あの時の自分の行動は、『間違っていなかった』と思います。『付き合いが悪い』という烙印を押されるのを覚悟で、気の進まない誘いを断っていて良かったと思います。

孤独に耐えること。もちろん、人間関係を上手にやって成功する方もいると思いますが、多くの方はこれができない。人間関係が苦手なのに、無理矢理上手くやろうとして、本当の自分を生かし切れていないように思います。

あなたもそうだと思ったら、ぜひ孤独に耐える道を選んでみてください。他人からどう思われるかということを一切排除して、自分がやるべきことに傾注し続けてみてください。必ずや、そこに光が見えてきますので。

<毎週水曜日更新>

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海外ノマドマスター・平城寿【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。

平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
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