
もはや無視できない内外価格差

エリアによって日本と10倍近い差がある価格差(平城氏)
内外価格差をどう活用すべきか
ITエンジニアチームを率いて、フィリピンのセブで合宿を開きました。この合宿の中で、フィリピン人の現地ITエンジニア達と、ディスカッションする場を持つことができました。
彼らは当然流暢な英語で話をします。英語の映画も字幕なしで見れるそうです。(当然か。。)
何よりも驚いたのは、彼らが今もらっている月給です。フィリピンペソで、8,000ペソ~28,000ペソ。日本円に換算すると、約18,000円~64,000円ということになります。
一番高い2,800ペソというのは、ITコンサルタントです。職種によって給与の差はあるものの、日本と比べるとおおよそ10分の1といったところでしょうか。
それを聞いた、今回参加したメンバーの表情がみるみる変わっていきます。英語ができない日本人エンジニアの人件費が、英語が流暢に話せるフィリピン人エンジニアの10倍もするのですから。
優秀で安い人材を前にとるべき行動とは
英語圏の会社から見ると、どちらの方がコストパフォーマンスが良いかというと、圧倒的にフィリピン人です。技術者としては日本人の方が優秀な可能性が高いですが、その差は10倍も開きはないと思います。
逆に、話を聞いていて、相当優秀そうなフィリピン人エンジニアもいましたので。。
この現実を目の当たりにして、私達が取るべき行動は何か? それはこういった現実に逆らうのではなく、逆にこれを生かすことを考えることだと思います。
現在、自分が担当している作業の中で、彼らに振ることができることはないか。もし上手に彼らを活用することができれば、自分のビジネスもコスト削減でき、さらにスピードアップを図ることもできるのです。
今回のディスカッションを通して、@SOHOの海外展開の道筋も見えてきました。
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【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。
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