
私が会社を辞めた理由

独立したのは世の中を変えるため(平城氏撮影)
両親への手紙
私は社会人になって最初に勤めた会社を、1年半で辞めました。
両親は、私が手年まで勤め上げることを願っていたと思いますが、母親と父親とでは少し思いが違っていたようです。
母親は、公務員一家で育ったので、私にも公務員になって欲しかったようです。すべり止めで防衛大学を受験させたぐらいですからね。
一方、父親は、代々商売の家系で育ったので、いつかは私も独立すると考えていたようです。しかし、まさかたった1年半で独立するとは驚いたと思います。
私は、独立することについて両親に報告する時に、当時私が住んでいた福岡から、両親が住んでいた宮崎へ、手紙を書きました。
『お父さん、お母さんへ
僕は、会社を辞めて独立することにしました。会社にいたのはあまりにも短い期間なので、びっくりすると思います。
でも、独立に必要な、ひととおりの技術は覚えました。僕は2人の子供で良かったと思います。
お母さんからは忍耐強く頑張る力を、お父さんからは正しいと思ったことを貫く力を受け継ぎました。
会社に入ってみてわかったことは、今の会社組織では人を幸せにできない、ということです。
世の中を変えていくために、僕は独立します。
お金のことは大丈夫なので、心配しないでください。
寿より』
自分の行動を理解してもらうためにすべきこと
短い文章でしたが、心を込めて書きました。両親は、私を咎めることは一切ありませんでした。
あなたが行動をしようとするとき、家族は反対するかもしれません。
でも、あなたの信念を感じれば、反対はしなくなるでしょう。では、どうすれば強い信念を持てるのか?
今を、そして今日を、全力で駆け抜けることです。理不尽な経験を忘れることなく、自分の心の中に蓄積していくことです。それが原動力になります。(隔週水曜更新)
【プロフィール】平城 寿 Hirajo Hisashi
1976年宮崎県生まれ。九州大学工学部卒(1999年)。もともとITエンジニアで、2004年にSOHO事業者向けビジネスマッチングサイト「@SOHO」を1人で立ち上げ、4年で日本国内No.1の会員規模にまで育て上げる。その後インターネットの可能性に魅了され、自らネットを活用した「場所や時間にとらわれないワークスタイル」を実践。2011年より海外に拠点を移し、アジアを中心に毎月5都市以上を訪問。『海外ノマドスタイル』を確立して、その魅力を発信している。
平城寿公式ブログ:http://hirajo.com/
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