働き方

このまま定年までこの会社でいいのでしょうか…

投稿日:2015年3月24日 / by

~仕事・働き方のエキスパートがズバリお応えします~

<質問>

「このまま30年この会社にホントにいいのだろうか…」

「希望通りの会社に入り、不満はないのですが、このまま30年この会社にいてホントにいいのだろうか、という漠然とした不安があります。ズルズルといってしまう自分を想像する反面、刺激を求める自分がちらつきます。一体どうすればいいのでしょうか(24歳男性)。

nayami

【回答】

「ちょっと外の空気に触れてみましょう」

質問から察するに、お勤めの会社には、基本的には同質的な価値観をもつ者同士しかいないと考えてください。いわゆる典型的なサラリーマンが大勢を占めているということです。上司に気を使い、言われたことは絶対的に守るなど、規律を守ることが重視され、それに従っていれば、それなりの昇進もできる組織になっているのでしょう。

年齢からすると、まだ入社してそれほど長くないようです。希望の会社に入ったにもかかわらず、早くもそうした思いが出てきたというのは、なぜでしょうか。期待が大き過ぎたのでしょうか。世間を知らな過ぎたのでしょうか。いずれにしても、企業の規模が大きくなるほど、人事制度の仕組み上、希望していることをやるには時間がかかる傾向は強くなるといえます。

日本のサラリーマンが同質的な価値を持ちがちなのは、そうした仕組みを踏まえ、同じようにふるまうようになるからです。ある意味では楽でもありますから、これでも満足な人がたくさんいるのでしょう。しかし、もはやこうした仕組みを支える終身雇用制は崩壊しています。ですから、いまだ、その余韻を色濃く引きずるあなたの会社の中で、その答えをさがそうとしても、答えはでないと思います。ちょっと外の空気に触れみるのがいいかもしれません。

例えば、ビジネスセミナーや異業種交流会などに参加することにより、異質な価値観をもつ人々に触れてみてはいかがでしょうか。そこには、会社や仕事に安定を求めるのではなく、冒険を求める人もいますし、実に多様な価値観が存在することをお知りになることでしょう。そうした価値観の人間と実際に触れみて、あなたのモヤモヤがどう反応するのか。まずは、そのようなことからはじめてみてはいかがでしょうか。


新井健一<回答者プロフィール> 新井健一
1997年4月、大手重機械メーカ入社。人事業務全般に従事。1999年10月、アーサーアンダーセン/朝日監査法人(現 KPMG /あずさ監査法人)入社。 組織・人事及び業務改善に関わるコンサルティング及び教育に従事KPMGあずさビジネススクールにてシニアマネージャー、スクール長に就任。ビジネススクール責任者として事業経営の傍ら、コンサルタント、講師業務に従事。2010年11月、経営コンサルタントとして独立。東北六県を対象としたプロジェクトに従事し、仙台を拠点に活躍中。現在に至る。

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