働き方

シニア起業のパラダイムを変える提携が実現

投稿日:2014年9月3日 / by

「シニア起業支援企業」と「大学」が合体

和田公人

銀座セカンドライフとの提携を発表した和田学長

高齢社会の老後が変わる。銀座セカンドライフ(株)(代表取締役:片桐 実央、所在地:東京都中央区)と八洲学園大学(運営:学校法人八洲学園、学長:和田 公人、所在地:神奈川県横浜市)は、シニア世代の起業支援の目的で提携したことを2014年9月3日、発表した。

60歳で大学に通い、学んだ知識でシニア起業。培ったノウハウと豊富な人脈で、事業を軌道に乗せ、シニア社長として第二の人生を謳歌――。社会人の学び直しに脚光が集まる中、シニア学生の起業方程式にパラダイムシフトが起こるかもしれない。

シニア世代のためのレンタルオフィスや起業支援事業を行う銀座セカンドライフ。社会人向けのeラーニングによる通信制大学で、シニア向けに力を入れる八洲学園大学。意外というよりは、必然ともいえる両者の産学連携により、シニアの定年前後の生活に新しい可能性が斬り拓かれる。

よりアクティブになるシニアの老後

提携にあたり、八洲学園大学・和田学長は「本学で学んだことを活かしていただき、シニア学生が起業しやすい環境を整えます。そして、シニア学生が起業した際、本学で学んだ知識だけでなく、今までシニア世代が蓄積してきたノウハウが世の中に役立つということを期待しています」とシニア世代の学び直しによる相乗効果の可能性に期待する。

銀座セカンドライフの片桐社長は「シニアの方が起業に関する勉強をすることで、豊富な経験、人脈を定年後も活かしながら働くことを応援したいと思います」とコメント。シニアの持つ潜在力を熟知するだけに、「学び」によるシニア世代のさらなるパワーアップに注目する。

提携によるアクションは、まず、八洲学園大学が新宿キャンパスの一部で銀座セカンドライフの4拠点目となる新宿アントレサロンを10月にオープン。また、銀座セカンドライフの片桐社長が、八洲学園大学公開講座でシニア起業に関する講座を開講する。

さらに、八洲学園大学は、学生向けの割引プランや、銀座セカンドライフ会員向けに八洲学園大学の入学金免除などを予定する。

少子高齢社会の余波で定年がズルズルと延長され、どことなく暗鬱なムードが漂うが、アクティブな老後が伸びたと考えれば、視界は一気に明るくなる。これまでは、シニアの起業は、知識はあれど、実践は困難という印象も強かった。だが、時代が呼び込んだような産学連携により、高齢者が培ったキャリアを活かした実践的かつアカデミックな起業の可能性が拓け、ニュータイプのシニア起業家の輩出が期待される。

 

 

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