第二の人生なんて送れるの？

お毒　あぁ、もうアタシ疲れたわ。そろそろ店畳んで、セカンドライフを送ろうかしら。

猫田先生　出た、人よりひと月早い五月病。なんでお前はいつも4月なのかね。何かが狂ってるよな。

お毒　4月4日にオカマの日があるし、4月はオカマにとってはなにかと胸騒ぎがする月なのよ。

編集部ニシ　セカンドライフについては、シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ（本社：東京都中央区、代表取締役社長：萩原浩二）が、同社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員2,338人を対象に、「第二の人生」に関する調査を実施しています。

お毒　興味深いわね。大体、セカンドライフっていつから始まるとかってあんのかしら。

編集部ニシ　調査では、60代の7割強が「始まっている」と回答しています。きっかけについては、男性が「自身の定年退職」、女性が「夫の定年退職」、「子どもの独立」となっています。年齢不詳ですが、お毒さんはお店を辞めたら、そこからが一応、セカンドライフのスタートという感じでしょうね。

猫田先生　いまはセカンドライフ、なんてのんきなこと言えるご時世じゃねぇと思うけどな。年金は目減りするわ受給開始年齢が後ろ倒しされるわでほぼあてにできねぇだろ。よっぽどの貯金でもネェ限り、生涯現役が当たり前になるんじゃねぇか。お毒なんて貯金どころか、いまだに借金があるんだから、セカンドライフどころか、“ゼロライフ”じゃねぇか。

ニシ　調査でも、それを裏付ける結果がうかがえます。第二の人生で必要だと思われる貯蓄額については「2,000万円～3,000万円未満」。必要な月額は「20万円～30万円」でそれぞれ、22.1％、37.9％となっています。お毒さんがセカンドライフを送れるとはとても思えませんね。

猫田先生　大体、セカンドライフってのは、やり直すって意味合いよりも、ゆっくり、ゆったりと自由気ままに生きる隠居のイメージだろ。お毒の場合は、やり直すって意味でのセカンドライフは何度もやってるから、もしかして今回もその意味で言ってんのか？

お毒　違うわよ！　ホントにもう隠居したいの。貯金2,000万？　そんなのあるワケないじゃない。借金500万よ。このペースだとあと30年は働かないといけないじゃないのよ。

猫田先生　ちょうど寿命のころにセカンドライフのスタート地点に立てそうだな。せっせと働き続けて店で大往生してくれ。最高の人生じゃねぇか。

ニシ　調査では第二の人生の満足度が高い人ほど、「新しい趣味をはじめる」とか「貯金をする」など、事前準備をしている結果となっています。無計画なお毒さんには、セカンドライフを望むこと自体が間違っているということですね。

お毒　うるさいっ。いまから改心して、絶対にセカンドライフを送ってやる。30年？　なんとか10年で達成してやるぅ。まずはお仕事、もう一丁。セカンドワークを見つけてくるわ。どけどけっ。