働き方

53歳で“最後の転職”を検討しています

投稿日:2016年1月5日 / by

~仕事・働き方のエキスパートがズバリお応えします~

<質問>

「53歳の転職はありでしょうか…」

53歳の会社員です。この年でなんですが、転職を考えています。ただし、年齢的に希望する仕事がほとんどないのが実状です。能力、体力には自信があるのですが、これでは身動きが取れません。いまの会社に不安があるワケではないので、残る選択肢はもちろんあります。でも、70歳まで働くと想定しても、まだ17年あります。自分では「ラストチャンス」と思っていますが、世間的にはもうジ・エンドということなのでしょうか。(53歳会社員)

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【回答】

「キャリアカウンセリングを受けてみるのも一手です」

転職をお考えであれば、まずは転職エージェントに相談するか、キャリアカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。能力、体力に自信があるといっても、それを評価するのは転職市場です。その事情に精通したエージェントがどのように評価するか、これが大切です。また多くの求人に年齢制限が課されているのもまた事実です。それよりは、もしご自分の能力、体力に自信があるのであれば、現職でお付き合いのある会社に相談できる人物はいないのでしょうか?なお、ご相談内容に書かれている「いまの会社に不安があるワケではないので、残る選択肢はもちろんあります」という文言が気にかかります。もしご希望を実現されたとしても、役職定年、定年退職、そして再雇用制度は新天地でも採用しているはずです。現状の具体的なお仕事の内容、役職が分からないのでこの程度に止めますが、慎重にご判断されますように。

70歳まで現役をキープする働き方


新井健一<回答者プロフィール> 新井健一
1997年4月、大手重機械メーカ入社。人事業務全般に従事。1999年10月、アーサーアンダーセン/朝日監査法人(現 KPMG /あずさ監査法人)入社。 組織・人事及び業務改善に関わるコンサルティング及び教育に従事KPMGあずさビジネススクールにてシニアマネージャー、スクール長に就任。ビジネススクール責任者として事業経営の傍ら、コンサルタント、講師業務に従事。2010年11月、経営コンサルタントとして独立。東北六県を対象としたプロジェクトに従事し、仙台を拠点に活躍中。最近は旺盛な執筆活動も行っており、人事のノウハウをまとめた『日系・外資系一流企業の元人事マンです。じつは入社時点であなたのキャリアパスはほぼ会社によって決められていますが、それでも幸せなビジネスライフの送り方を提案しましょう』を発売している。

転職に賞味期限はあるのか?

つい最近までは35歳が転職できるギリギリの年齢と言われてきたが、その垣根はどんどんなくなっている。その背景には着実に「人手不足」という社会的な問題が絡んできている。また、キャリア転職と呼ばれるように仕事ができる人であれば、どんどん引っ張っていくようなシステムもできあがってきている。つまり、賞味期限は自分次第といったところである。

会社は役に立つ人と判断できれば、その人に働いてもらいたいと思うだろうし、役に立つかどうかは自分の売り込み方次第である。年齢の障壁が取り払われてきている今だからこそ、仕事の需要を考えてみるのも一つの手段と言えよう。

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