
女性は本当に輝きたいのか…
お毒 「女性の活躍」とか「女性が輝く」とかなんだか、最近はやたらと女性がお尻叩かれてる感じがするんだけど気のせいかしら…。
猫田先生 「気のせい」じゃねぇな。国の方は女性が輝く社会の実現へ向けて真剣に取り組んでるからな。そのための法整備なんかを来春をめどに実施する方向で動き始めている。
お毒 これってもちろん、働く女性に「あなたたち、もっと働きたいですか」って聞いたわけじゃないんでしょ。ってことは、労働強制みたいね。少なくともあたしの友達でもっと働きたいっていう女性はほぼゼロね。仕事はしたいけど、「ほどほどに」って感じの子が多いわよ。
猫田先生 国が女性が活躍する方向に動いているのは、(1)人口減による労働力不足対策と(2)女性が活躍することで国がより発展するという側面があるからだ。そういう意味では、女性の意思はあまり重視されていないといえるかもな。ただ、企業単位で動くというより、やはり国家単位で動かないと厳しい問題ではある。だから、尻を叩くわけじゃねぇが、女性が働きやすい環境づくりだけは国家戦略として、しっかりしておこうということだな。
お毒 アタシの友達の女の子については「専業主婦がいい」とか、「結婚したら家庭に入る」とか、「管理職だけはいや」っていってるけどね。
猫田先生 やっぱりそうか…。実は、リクルートジョブズが20代後半の働く未婚女性1,000人および30代の働く既婚女性1,000人に「結婚後の働き方」についてアンケート調査を実施ている。それによると、20代後半の未婚女性の97%が「大変そうだと感じる」と答えてる。一方で73%が「充実していそうだと感じる」と答えているが、「出来そう」という人は54%にとどまってるんだな。ならばどんな職場なら仕事と家庭の両立がしやすいかと聞いてるんだが、これに対しては「休日・休暇が安定してとれる」(81%)、「産休・育休の制度が整っている」(79%)となっている。結局、子育てが大きなネックになってることは確かのようだな。
お毒 当然よね。小さい子供がいると、何かあったらしょっちゅう呼び出されるみたいだから、会社勤めしてたら胃がいくらあって足りないくらい気を使うことになるものね。相当周りが協力してくれないと両立なんてかなり厳しいと思うわ。
猫田先生 とりあえず、国の方では、待機児童の解消、母子家庭を対象にした支援策、テレワークの導入など、女性が働き続けるための環境整備は進めるようだが、根本の部分で男性の理解がなきゃうまくはいかんわな。あとは、女性を男性社会の中でうまく働かせるという発想じゃなく、どんな仕事なら女性が力を発揮できて、仕事を続けたくなるのかという観点から、活躍の場を創造するという方が、環境整備なんかより大事なんじゃねぇかな。
お毒 ミートゥね。ま、これまではそういう発想じゃ、金にならんと一蹴されてたんだろうけど、いまは多様化も進んでるし、十分市場を切り開けると思うわね。
猫田先生 「消費者目線」なんてよく言われるけど、家庭の必需品なんかだと女性目線の方がヒットにつながりやすいアイディが豊富そうだからな。人出不足のサービス業だって、女性の方がなにかとよさそうだしな。そういう意味じゃ、女性活躍担当大臣に、女性が活躍しやすい産業マップみたいなものを作ってもらって、労働力の最適化を図ってもらうのもいいかもしれんな。
お毒 オカマ産業マップはアタシが作成しま~す。
猫田先生 必要ねぇ。
伝衛門 「浅草タダ飯マップ」が欲しいでやんす。
お毒 そんなことこと考える暇があったら真面目に働かんかいっ、このボケナスっ。