働き方

シニア人材をスムースに活用する妙案はあるのか

投稿日:2015年5月28日 / by

高齢社会の理想の働き方(1)

oldman1少子高齢化により、労働人口が減少の一途をたどっている。増える見込みのない若年労働層に変わり、注目されるのが、相対的に労働市場にあふれつつあるシニア人材の活用だ。経験豊富なベテラン人材は、企業にとって、頼もしいことには違いない。だが、本当に活用したいスキルとメンタルを伴った人材となると怪しくなってくる…。だからといって、露骨に選別するのが難しい。それがシニア人材の悩ましさでもある。

辛いのは、シニアの場合、新卒の面接のように期待値に賭けることが極めて困難な点だ。なぜなら、企業にとって、当該の人材がどの程度の戦力かは、すでに十分なほどに把握しているからだ。定年を控えた人材が、突如頭角を現すことはまずありえない。“判別済み”の人材にもうひと踏ん張り、と背中を押す余裕は、企業にはないのが実情だ。

悩ましいこの状況をさらに複雑にするのが、シニア層にとってこの労働環境が、“玉突き事故”でしかないということだ。貢献度はともかく、高度成長期の企業の一員として、会社のためにエネルギーを注いできたシニア層。「少子高齢化」といわれても、当人たちがそうしたくてそうなったわけではない。そもそも、根底には年金問題がある。「責任」の所在をあえて探すなら、それは政府、ということに帰結する。

シニア人材を有効活用する妙案とは

シニア層が、仮に企業から「もうひと踏ん張りしてくれ」と頼まれても、「ムシが良すぎる」というのが本音だろう。「ハイ頑張ります」、となるためには、企業がこれまでの労を十分に労い、それなりの報酬を用意するくらいの姿勢がなければ現実的には難しいといえる。

もちろん、そうしたい思いは企業にもあるハズだ。だが、残念ながら、それに値する人材は限られている。一体どうすれば、あふれ出すシニア人材を企業は有効活用できるのか…。本連載では、シニア層、そして企業はどうすれば、高齢社会における収まりのいいシニアの活用を実現できるのか。事例をみながら検証していく。

第二回→ シニア社員の定年以降をどう考えるのか

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